あらすじ
そうか! その手があったか! 子どもがほしい…。6年間で600万円、不妊治療のどん底で見つけた希望の光。里親研修を受け、待望の赤ちゃんを預かった著者(40代・男)が瑞々しくも正直に綴る、新しいタイプの子育てエッセイ。
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Posted by ブクログ
私自身、流産や不妊治療の経験があり、養子縁組に興味があったので古泉智治さんの「うちの子になりなよ 里子を養子縁組しました」を先に読んで、前編があったのねと、順序が逆になりましたが、こちらも読みました。
どちらを先に読んでもOKです。
こちらは、NICUにいた0歳の赤ちゃんを引き取ってから、1歳過ぎまで育てた、里親としての記録です。
私は子どもがもう小学生なので、0歳児の子育てを懐かしく思い出しながら読みました。著者さんの、赤ちゃんへのまなざしが冷静なのに温かく、淡々とした読みやすい文章なのに心がこもっていて素敵です。
血のつながった子どもじゃなくても、赤ちゃんの生命力は人間の心を打つものなのだ、と思います。
長いヒモなどが好き、お皿を全部ひっくり返す、泣いてなかなか寝てくれない、など、たいていの赤ちゃんの行動を冷静に「〇〇が好きなようだ。・・・・なのはなぜだろう」などとと書いている著者さん。プロの物書きさんなので、分析が面白い。
1歳2か月までの子育て記録のあとに、「里親入門」というページがあって、里親を希望するまでに至る、著者のご夫婦の不妊治療の記録や、会うことのかなわない実の娘さんとその母親とのいきさつなどが書かれており、切なくて涙が出ました。
里親として引き取った赤ちゃんについて、個人情報の関係から詳しく書くことができず、制約が多い中で、実の親が手放すしかない境遇の子どもを引き取って育てることの価値、里親制度のすばらしさが伝わるように、うまくまとめられていて、里親や養子縁組を考えている人、不妊治療に限界を感じている人などが読むのにとても良いエッセイだと思いました!
ちょっと印象的だったのが、最後の方の、著者の独白の中に、若いころに極端なフェミニズム文化に触れてしまったことがトラウマ?みたいになって、現実とのギャップに苦しんだ(ちょっと違うかも)みたいな話。私も最近フェミニズム文学ばかり読んでしまって、極端になりすぎるの良くないよなぁとは思っていたのですが、男性が、もちろんセクハラは良くないし女性の人格を尊重するのも大事だけど、フェミニズムを学びすぎて女性を恐れるようになるのは違うよね、と思いました。
性欲も必要やん。
Posted by ブクログ
漫画家の筆者、里親になるという普通ではなかなかない境遇で、赤ちゃんを授かる。一から始めた赤ちゃんとの付き合い、一つづつ家族になってゆくにつれ、愛情も深まり今では、実親からの「返して」が一番恐怖。決して売れっ子ではなく、自分で道楽してる、、と言わしめる仕事を通して、四コマ漫画もふんだんに、赤ちゃんとの日常の発見を描く。里親制度に関しても、詳しく説明。自分たちがどんな経過を辿って里親になろうと思ったのか、自己反省も含め赤裸々に告白。かっこつけていない文章に共鳴。子育てに悩む姿は実の子に対してと変わりません。
子を持ちたいと思う理由にも、とても興味深い事情がありました、「自分だけがよければいいのか?」と、
思い至った筆者の心情にも注目。
Posted by ブクログ
血の繋がりって何なんだろうなぁ。
私にとって、ウチの子と姉のほうの姪っ子達は何ものにも替えがたい宝なんやけど
弟のほうの甥姪は1~2回しか会ったことないせいか、ずっと隣家に住んでいた親友の子どもらのほうが彼らより愛おしく感じるんだよね。
そんな環境もあって、里子って何なの?と思って手に取ってみた本。
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この本の著者さんご一家は赤ちゃんに対して過ぎない程度に手間暇愛情だだ注ぎでね、とっても微笑ましい。
人間だもの、相性はあるやろし生まれについての葛藤も生まれるやろうし、ぶっちゃけ将来は判らないけど。この赤ちゃんはここのご一家に注いでもらった愛情を生涯「あたりまえ」のものとして生きていける幸運をゲットできたんだよねぇ。
良かったねぇぇぇ(感涙)
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後半は痛くて哀しい。
自分が「親」であり「子」を育てられている幸せを「あたりまえ」として生活しているぶん痛くて哀しい。
どうか赤ちゃんも実子ちゃんもウチの子もヨソの子もみんな幸せであれ。