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Posted by ブクログ
篠田白斗は、警察官である兄の利一に急に呼び出され、意気揚々と指定された住所に向かっていた。
実は白斗は、兄の利一に恋心を持っていて、そんな利一に久々に「会おう」と言ってもらえたことが嬉しくてたまらないのだった。
ところが、出向いた先で待っていたのは残酷な現実で。
いきなり利一に押し倒され、白斗が自分の想いが成就したのだと思ったのも束の間、そこにはもう一人の男がいて、利一に押さえつけられたままもう一人の男・玖珂に犯されてしまう。
あまりの事態にショックを受ける白斗であったが、白斗と利一の間に、ある確執があり、白斗は二人がかりで犯された現実さえも、「仕方のないこと」受け入れてしまう。
そんな白斗に対して、玖珂は「堕としてやる」と言うと、わざわざ白斗の職場まで訪れ、白斗にいたずらしていった。
それ以来、白斗は玖珂の言うことを聞かざるをえなくなり……
という話でした。
最初、私の苦手な「3Pものだ!?」ってなったんですが、最初の一回以外、利一はほぼ出てこず。
もちろん、白斗の心理面としては利一の存在は大きいんですが、3Pものだ、と期待して読むと残念な思いをすることになると思います。
ただ、メンタル的な話か……と思えばそういうわけでもなく。
利一も白斗も、「こういう人間だ」という設定が先走っている感じがして、それに伴った行動をしているので、「いやいや、普通こんなことしなくね?」という行動を取っている点もままあって、イマイチ納得できなかったり。
全体的にちょっと言葉足らずな印象かなあ……と思いながら、読んでました。
確かに、オモチャ使ってたりとか、エロいはエロいんですが、根底にあるのはもうちょっとセンチメンタルなもので、それをうまく生かしきれてない感じがして、もったいない小説だなあ……と思います。
ハードなものをお好みの方にはいいかもしれませんが、それにしてもちょっと中途半端、かな。