あらすじ
29歳を迎えた真緒の日々は、ブルー一色。年下の男との恋は遊びに終わり、結婚に逃げ道を求め見合いをしても見事に失敗。その上、会社ではリストラの対象にされて。恋も仕事も、すべてが中途半端。そんな真緒の背中を押すのが3度の離婚を乗り越え今また新たな恋に燃える母と、シングルマザーの道を選ぶ大学時代の友人さつき。30の大台を目前に、自分の足で一歩を踏み出そうとする真緒の一年。
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Posted by ブクログ
解説は吉田伸子。
唯川恵の作品「肩越しの恋人」が直木賞を受賞した記述がある。
文庫版は「イヴの憂鬱」と改題している。
29歳の目覚めから30歳の朝まで。
え,これが1年なのというくらい,めまぐるしい。
著者も20代後半で転職をした経験があるらしく,転職の描写が現実味がある。
あるときには、どうしても,足元を見てしまう傾向があるのかもしれない。
なにかのきっかけで前を向けると良いことが分かる。
著者は体育会系とどこかの後書きに書いていた。
切替ができる能力がすばらしい。
生き方に対する一つの参考資料を提供しているよう。
Posted by ブクログ
確か自分が29歳になる少し前に読んだ作品。
実母の結婚が早かったせいか、20代後半になってもふらふらしてる(つもりは無かったんですが(苦笑))私に、毎日のように「結婚は?」と云うのが日課と云う日々を実家でおくっていたので、身につまされました(笑)
29歳になると、何故か自分ではなく周りが焦ってくれた気がします。
夫に聞いた話によれば、義母も「あかりさん29歳でしょ、どうするの?」と私たちの間で結婚の「け」の字も出てないときに夫に言ってたらしい(笑)
ま、それが意識するきっかけになったかは知りませんが、今では笑い話です。
しかし!本人にしてみおれば死活問題。
まぬけ面で聞いてくる親父を張り倒したいと思ったことは何度もあります。
そして影で泣いたことも・・・。
そんなゆれるお年頃を寄り添うように描いてくれる作品です。
最後は暖かい気持ちになります。