【感想・ネタバレ】イレーナの帰還のレビュー

あらすじ

生きたいと願った死刑囚の少女、第2章――。14年ぶりの帰郷、両親との再会。そして明かされる生い立ちと、国を揺るがす陰謀。

死刑宣告を受けながらも生き延びたイレーナは、故郷シティアに14年ぶりに戻ってきた。両親は涙ながらに娘を迎えるも、兄を始めとする他の者たちは、敵対国で育ったイレーナをあからさまに嫌悪し、密偵に違いないと疑う。またも四面楚歌となったイレーナに、さらなる危機と試練が――明らかになる14年前の真実と、2つの国に蠢く陰謀、そしてイレーナが生まれ持つ宿命とは? 見逃せない、第2章。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

毒見師イレーナの二作目。

最高司令官の毒見役としての任は解かれたものの、
魔力を持つ者として死刑宣告を受けイクシアを離れたイレーナ。
故郷のシティアに戻り両親と再会し暖かく迎え入れられる。
だが兄リーフはイレーナを受け入れず、憎悪をあらわにする。
魔術師養成所へ向かい、自分の魔力をコントロールすることを習うが、
娘たちがさらわれ酷い目にあわされたあげくに殺される事件が起きていた。
イレーナをイクシアのスパイだと襲ってきたイクシア国王の甥とは、
友人になることができるのか。

前作でイレーナにいろいろ盛りすぎだと思っていたが、
馬と心を通じさせることができ、
怪我や傷を癒す力があり。「物語の紡ぎ手」にリクルートされたが、
強力な魔力をもち心と身体を癒した「霊魂の探しびと」と同じ魔力をもつと、
さらに盛られていた。

それはさておき、
登場人物たちの感情の動きがぎこちないというか、
説得力がないというか、
人物像が薄っぺらいというか。
例えば、
兄リーフが、幼い時にイレーナがただの行方不明ではなく
さらわれたと知っていながら嫉妬心から黙っていたとか、
それを後悔して探し続けたとか、自殺を図ったとか、
再会した時には怒りと憎悪を感じたという流れを、
(その展開もなんだか不自然に感じるが)
もうちょっとうまく表現できないのだろうか。
一人称で書かれることの限界なのk。

物乞いをしていた少年に「働く」ことを教え、
いろんな小遣い稼ぎを覚えて成長していく様が、
楽しかった。
青い目の馬キキはかわいいし、
武術を教えてくれたアーリとジェンコ、
大使に化けた最高司令官、そしてヴァレクに再会できて、
前作より面白かったとは思う。

0
2023年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白いのは面白いのだけど、1冊目よりは若干魅力が低いような…1冊目がよすぎたのか。

イレーナ、一人で何でもやっちゃう性格はしょうがないにしてもさすがに無鉄砲すぎて。アイリス心労すごいんだろうな。でもこーゆーほっとけない子って周りが助けちゃうのよね。

アーリとジェンコのお兄ちゃん感相変わらず素敵~
それに引き換えリーフのがっかり感… 足引っ張りすぎてて。ほんとめんどくさい。でも実際の兄妹ってこんな感なのかもっていうリアルさはあった。

今回ヴァレクはイチャイチャ要員か。すっとあらわれてイチャイチャしてすっとさってく。隠密技術が役にたったね!ピンチにもすっとあらわれて力を貸してすっと消える。タキシード仮面みたい…

三冊目も楽しみ

0
2016年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作から一変、今回は暑い国を舞台に、しかも魔術が中心となってイレーナの冒険が繰り広げられる。
イレーナの成長物語でもあるが、前作に続いてイレーナのキャラがしっかりぶれずに描かれているので読んでて違和感なく楽しめる。
ひどい目にあいながらもどこかユーモラスなキャラ、今回はそれに”馬”も加わってより明るくなり、その一方で実は意外と陰惨な話もさほどそれを感じさせない。

世界観がしっかりしているうえに、多彩なキャラ、様々な思惑が錯綜して読み応えがあって、これが3作で終わるのは残念。これだけの世界観を構築しているのだから、ハリポタなみにシリーズ化すればいいのに。
とりあえず次回作でどのように終わるのか?

0
2016年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 毒見師イレーナに続く2巻。
 1巻に比べるとべらぼうに面白いと思うのは、ごく単純に恋愛要素が薄いからのような気がする……。

 過酷な運命の中、ヒロインのイレーナが見る世界というのは、なんというか、すごいなぁと。
 そして無事に3巻も翻訳されるそうで嬉しい。
 3巻を読み終わったら再読するんだ。

0
2016年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は、シティアが舞台。故郷に帰り、家族と再会し、自分の魔術を制御するために養成所へと行く道でまた一波乱。主人公は前回ほどひどい目には合ってない、はず、痛そうだけど。成長が著しく、危機的状況に陥るたびに新しい力が手に入るのでイレーナ最強ですね。出会いも沢山あり、ムーンマンがなかなかヴァレク並にいいキャラしてます。
ただ、今回の悪役は、前回よりも胸糞悪く、読んでいて少し辛くなりました。これからも出てきそうなので、完膚なきまで叩きのめされる日を待ち望みます。そして、ヴァレクは一巻のときよりお茶目な気がしますが、実はこれが素で猫かぶってたんでしょうか。

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2016年03月30日

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