【感想・ネタバレ】かげきしょうじょ!! 6巻のレビュー

女性だけの歌劇団付属の音楽学校で繰り広げられる、
全力女子たちのキラキラ★青春群像!!

体も志もビッグ、天真爛漫さがまぶしい
浅草育ちの渡辺さらさがヒロインで、
彼女のぐいぐいと物語を進めていく力強さが
作品自体の魅力にもなっていますが、
この作品のもうひとつの見どころは
「さらさを見つめる人々の視線」です。
さらさと友情を育み、共に成長する元アイドル・愛
(ツンデレっぽいところに超グッときます)、
さらさをはじめとする生徒に振り回される安道先生、
そしてそれぞれバックグラウンドを抱えている同級生たち…
彼らが、すでに突出した存在でありながら
まだまだダイヤの原石であるさらさを
どのように見出し、育てていくのか。
圧倒的な才能が育っていく楽しさを味わえる作品です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

彩ちゃんに佐和ちゃんが
「私も人を殺したことがないのだけれど」
と言うところが良い。友達でライバルならではの
アドバイスの仕方だなと思う。
人を恨んだことがあまりなくて仮想敵を作ってみた
今一番ライバル視している人
と、さらさに誰かと問われても秘密と答えるところも
なんだか素敵だった。

教師として平等に評価を心がけているけど
どうしたって自分が見出した才能のある子を応援してしまう
というの、実際あるだろうし、それはそれで
表立って贔屓するのでもなければ素敵なことだと思う。
そういう子が花開いていくのを見るのは
教師冥利に尽きるだろう。

ミュージカルの舞台は総合格闘技というくだりがあったが
確かに歌がうまいとかダンスが美しいとか
そういった”一発必中の華麗の技”で逆転することは
観客目線で見ていても実際ある。

さらさの班は先生がロミオの役で、確かにきついけれど
良い経験でもあると思う。
一瞬でその場の空気を身にまといすべての人の意識を自分に向ける。
良い役者さんは本当に、一瞬で人を惹き付ける。
大先生が
「俺には芝居に遊びはあっても遊びの芝居はない。いつだって本気」
とさらさの前で言っていた回想があったが
本物に触れた経験があるさらさにとって
本気でやってくれる安藤先生は寧ろ燃料になったのだろう。

歌舞伎の見得っていうのは1番美しい動きの時間を
自分で止めてここだよ、見なよ
俺のかっこいいところはここだよってお客様に合図する。
助六になれなかった辛い経験だけれど、
全てはさらさの身になっているのだなとも思う。
さらさは立ち聞きして事情を知った上で
自分から暁也に彼氏になってくださいと言ったとは思わなかった。
そういう”大人の事情”を含めた、
助六になると涙ながらに言う暁也への
諦め、侮蔑、羨望、いろんな感情が綯交ぜになったであろう
過去の自分を投影したさらさのティボルトの最期の表情は見事だった。

ジュリエットになれず、悔しい愛ちゃん。
悔しいと感じられるくらい真剣に打ち込めるようになったことは、間違いなく進歩だろう。
愛ちゃんのジュリエットは本当に素晴らしかったが
14歳にしては大人すぎたという落選理由は納得がいく。
だから、可愛らしいジュリエットだった彩ちゃんがえらばれた。

食事に誘ってもらったのを断って、
友達ってこういう時に一瞬にいるものでしょう? と
ずっとさらさを待ち、探す愛ちゃんがとても可愛らしいかった。

0
2021年04月05日

ネタバレ 購入済み

オーディション!

遂にさらさのオーディションの順番が来ます。
ロミオ役をファントムが務め、予科生たちは彼の本気の演技に呑まれ、実力を発揮することができません。そんな中さらさは暁也への嫉妬心をのせて素晴らしい演技をすることができました。
さらさと暁也が彼氏彼女の関係になった状況が明かされます。さらさは天真爛漫でいても周りの気持ちを理解できるほど大人びていて、周囲の人間が望んでいるから暁也に彼氏になってと伝えます。これからのさらさが、自分の気持ちを周囲に伝えられるようになることを願います。

0
2021年02月26日

ネタバレ 購入済み

オーディション決着

面白い。絵が綺麗でコミカルなので、一見単純に見えるが、実は伏線が沢山あり、余韻が深い作品。予科生オーディション回。自信のない山田彩子の高校時代の思い出から、見事にジュリエットを演じるところに感動。
主人公さらさも、天真爛漫に見えて、実は過去に傷ついた記憶を思い出し、複雑な気持ちでティボルトを演じる。さらさの本当の気持ちは、まだ読者にもよくわからない。
暁也への友情と嫉妬、恋人と言ってるがその実はどうなのか、さらさ自身の視点では一度も語られておらず、他の人の目線だけなので、よくわからない。そこが知りたくて、この先どうなるかワクワクする。

0
2022年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

0巻読んでから一気に7巻まで揃えて読みました。
どの巻も面白いのですが、6巻のさらさの演技シーン、ここまでテーマになっていた"演じる登場人物の感情"について、最後の最後の感情のみさらさの表情だけで一切文章での説明が無いのが特に素晴らしいと思いました。

陽に振り切っているようにみえて、きちんと影があるしそれを(無意識かも知れないけど)自覚している、その上で明るく前を向こうとする主人公、さらさがとても魅力的です。

0
2019年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

引き続きオーディション編。安道先生の演技とさらさのティボルトに鳥肌。人の良いところを見つけられる子(彩子)が自分の良いところを見つけられないわけないよね。かわいいって言ってくれたあの子がいたから、実力を出せたんだ。薫のパンに負けたってこととか、本当にいい友達を持ったね。さらさは名前を見つめて何を思ったのか。

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2018年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

予科生それぞれに火がついていく。委員長カッコいいぞ!
彩が気付く、自分の武器。さらさに眠っている本物の教え。演技って自分の経験をどのように役に結びつけるか、かも。人を殺したことはない、殺されたこともない。でも、その時何を思うか、自分の中にあるものから引き出すのが演技力か。
些細なことだけど、薫のコネならパンに負けた、て台詞が面白かった。こういうところあるから、薫好きだわ。
さて、さらさのティボルト、彩のジュリエット、ついでに聖のスカーレットはどうなるのか、期待。

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2018年09月05日

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