あらすじ
本書はいきなり10万部を突破した瀧森古都のデビュー作
『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』の続編であり、
犬にまつわる感動体験を通じて、登場人物が「生きるとは?」「家族とは?」など
人生を深く哲学し、成長していく涙なしには読めない感動小説。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
これもいい本でした。
この人の小説、好きだなぁ〜。読みやすい。
P194の、「(災害で最愛の母親を亡くしたのも、虐待され木に吊るされ三本足になったのも、家族を手放してしまったのも、最悪だけどそこで「終わり」じゃない。)
最悪なきっかけは、本当に最悪だけど、そこがゴールじゃない。どう考え、どう行動するかによって、最悪は最高に変えられる。」
この部分にひどく感銘を受けました。
ただ、ラストの設定は少し納得いかないところもあり……。
アナフィラキシーショックで亡くなったなら、当時の捜査でもわかるのではないか?というのと、心中するつもりだった夫婦が、死んだつもりで北海道に行くというだけで前向きになれるのか?というところですね。。
紺野が来てくれただけでそのくらい救われたのかもしれないけど、、ちょっと強引かなぁ?と、、、でもいい本なのでそこは深く考えずにいようと思います笑
とにかく本でよく泣く私ですが、この本は泣かなかった。悲しい現実はでてくるけど、現在進行形の悲壮感がない書き方だったからかと思います。