【感想・ネタバレ】植物学「超」入門 キーワードから学ぶ不思議なパワーと魅力のレビュー

あらすじ

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植物は暗闇の15分の違いを感じて開花するかどうかを決めます。
そんな植物たちの驚きの性質や栽培するときの工夫を、
植物を愛してやまない著者がキーワードを使ってやさしく解説しました。

植物の不思議なパワーと魅力を、キーワードから簡単に学べるのが、本書の大きな特徴です。
「めしべ」や「おしべ」のような名称はもちろん、植物の中でつくられる「エチレン」などの化学物質や、
「光周性」などの植物の特性を表すキーワードを通して、
植物を特徴づける生き方の秘密や魅力が自然に理解できます。
植物を育てたり楽しみたい人にとって、たくさんのヒントが見つかる本書は、大いに役立つことでしょう。

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Posted by ブクログ

植物を育てていく上で実用的な良本でした。
落葉樹の葉は、枯れて落ちるというより、冬になると引き際を悟り、本体に栄養を送った後、自ら離層を作り落ちて行く。
何かロマンを感じます。

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2020年10月24日

Posted by ブクログ

植物に関する素朴な疑問の数々、「なぜ骨もないのに立っていられるのか」「なぜ芽は土を押しのけてこられたのか」「なぜ葉っぱは緑色なのか」「なぜ芽は上に伸びるのか」「なぜ根は下に伸びるのか」等々……これらに答えるべく並べられた様々なキーワードを軸に、植物の不思議な性質・生態が明らかにされていく。キーワードの例を挙げると、「吸収スペクトル」「フィトクロム」「頂芽優勢」「光周性」「フロリゲン」「FTタンパク質」「バーナリゼーション」……初見の言葉だらけですわw
中でも感銘を受けたのが「限界暗期」。これはツボミができるかできないかの境目の夜の長さのことで、なんと15分間隔の精度を誇るらしい。イネのある品種は、夜の長さが9時間45分ではツボミができないが、10時間になるとできる。オナモミは夜の長さが8時間15分ではツボミができないが、8時間半ならできる。シソは9時間半の夜ではできないが、9時間45分だとできるという。それはまるで退勤15分前にタイムカードが切れない、勤め人の哀しき性のよう!
入門編の域を遥かに超えた、植物学の良書。

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2019年08月21日

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