【感想・ネタバレ】新しい須賀敦子のレビュー

あらすじ

没後17年を過ぎてもなお、多くの読者を魅了し続ける須賀敦子氏の文学。類まれな知性のうつくしさともいうべきその魅力を読み解く。江國香織、松家仁之、湯川豊の三氏の対談、講演、評論を収録。1)須賀敦子の魅力(江國香織×湯川豊):「須賀敦子さんのエッセイはすべて<物語>になってしまう」と語る江國香織と『須賀敦子を読む』で読売文学賞を受賞した湯川豊の興味津々の対談。 2)須賀敦子を読み直す(湯川豊):起伏の多い人生から生まれた洗練された文章と堅牢な文学を読み解き、その物語性を分析する。 3)須賀敦子の手紙(松家仁之):新たに発見された、親友へ宛てた何通もの手紙を紹介。 4)須賀敦子が見ていたもの(松家仁之×湯川豊) 5)「新しい須賀敦子」五つの素描(湯川豊):父と娘、戦時下の青春、留学、イタリアでの新婚生活、信仰、読書体験、文体など多角的分析。他、略年譜も収録。

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Posted by ブクログ

確かに、何度も読みたくなる文章というのはあんまりないし、それが ”いい文章” ということだと思う。

須賀敦子の文章は、時々読み返したくなるし、何度でも読みたくなる。

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2016年05月18日

Posted by ブクログ

須賀さんの魅力がぎっしり詰まった本書は、2014年に神奈川近代文学館で開催された
「須賀敦子の世界展」に付随するかたちで行なわれた対談や講演を軸にまとめられたもの。
文章を書くためには「ある種の力が湧いてくるまで」ひとりで考えること。それがはやくから分かっていた須賀敦子さんだったからこそ、執筆にとりかかるまでに時間が必要だったのかもしれないけど‥作品を通じてもっともっとお会いしたかったと思う。

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2016年03月08日

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