あらすじ
●農園革命児の“自然に逆らわない”仕事術!
2014年開業したアマン東京をはじめ、都内有名ホテルにジュースを卸す農園がある。
取り組みからわずか15年、家族経営の零細みかん農家からスタートし、
ジュースの製造・通信販売をするという6次産業化を成功させた谷井農園。
キロあたり90円だったみかんが2,400円、東京の最高級ホテルから商品を受注、
業績が3割アップした秘密は、「自然に逆らわない」という著者の信念と、
そこからくる「清める」などの取り組みにあります。
本書では、谷井農園を成功に導いた三代目社長で、
農園革命児と呼ばれる谷井康人氏の取り組みと、
その背景にある信念をビジネス書として紹介します。
●目の前のことを磨けば、結果はついてくる
「現代人は多くの選択肢があり、それを選ぶだけで疲れる」という方もいますが、
著者の谷井氏は、目の前にあることは偶然ではないととらえ、すべてに力を注ぎます。
たとえば、「自分の舌を確かなものにするために、
20代で1000万円以上食費に使う」「不純物を取り除くために、工場を真っ白にする」など。
また、精神的な面でも、「良い物事が循環するように、
環境を清める」「自然と同様、仕事への態度も上から下に流れる」など、
農業以外のビジネスパーソンでも共感を得られる内容となっています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
和歌山の有名なみかん農家の一人が書いた本。知っている方だったけど、まさか本を出しているとは。
まさに「成功の裏に苦労あり」という本。そして苦労だけではなく、社長の信念というものに大変感銘を受けました。特に経営哲学的なことの中で、掃除にここまで力を入れているとは思わなかった。それと、有機栽培のようなとにかく「自然に任せる」農法をとっているとは驚きました。
#####
<心に留めておきたい言葉メモ>
・一つに特化して、深く掘ることが大事(経験を積む、これだと思ったらとことん突き詰める)
・まず内に向かって進み、これ以上進めないというところが来たら初めて外に向かう
・自分ですべてのリスクを引き受けて、自分で決めて行かないと、何も変わらない
・自分の作ったもの信じていれば、一度くらいダメと言われても諦めない
・「待つ」ことができるようになるべし(ものごとの時機や潮目を読む)
Posted by ブクログ
谷井農園を営む、 谷井康人さんの思想と実践のお話。
和歌山にあるらしい。
父のみかん農園を継いで、市場に頼らない、個々のお客さんとの直接のつながりを基に、
六次産業にも積極的に取り組み、
一流のホテルにもジュースなどの加工製品を高価値で提供する。
安く多く、の成長ではない、
深く濃い、事業を進められている、
そんなことを感じるお話でした。
同じ作物を扱っても、
同じ商品を売るにも、
認識しているもの、感じているもの、
信じているもの、
それらが違ったら、
届くところも違ってくるんだなー、とか。
…