【感想・ネタバレ】アイデアの接着剤のレビュー

あらすじ

ヒット商品の裏には、時代の空気を表現した“デザイン”とそれを手がけたアートディレクターの“発想術”の存在がある。“ヒット”とは、常に対象を客観視し、アイデアとアイデアを結合させる創造的思考術から生まれるのである。NTTドコモ“iD”他数々のヒット商品・広告をプロデュースしたグッドデザインカンパニー代表のアートディレクター・水野学氏が、「アイデア」の広げ方とその実践術を説く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

さくっと読める。デザイナーであろうとなかろうと仕事をする上で大切なことは変わらない。意識や考え方の違いやね。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メモ。

●古代から今この一瞬に至るまでの、あらゆる人の、あらゆる「アイデアのかけら」が混沌として存在しているこの世界のほうが、僕たちの頭の中より、はるかに広大である、僕はそう感じているのです。小さな思考の枠に閉じこもって一人でうなっているより、世界に出かけていったほうが、はるかに確実に、ゴールに近づくことができます。だからこそ、アイデアを生むより宝探しをしたほうが、よりすばらしいものが出来上がると、僕は信じています。
●すべての物事を絶対視せず、「51:49」という前提で考えて、判断していく。
●仕事をするときは、「クライアントから注文を受けたアートディレクター」という肩書きはさっさと取り払い、「その会社の経営者」になったつもりで、どのようなクリエイティブがよいかを考えていきます。
●疑うとは、言葉を変えると、あらゆることに興味をもつことです。
●「思う」「悩む」という、自分の中に課題を内包しているやり方では、広がりは生まれません。自分の疑問をその世界に出し、人に興味をもってぶつかっていくことが、柔軟に考える方法だと思います。
●「俺って、いい仕事をしているな」そう思ったとたん、その仕事は直せなくなってしまい、もっとよくすることはできない。この意識を保ち続けることが、客観性を鍛える訓練になるのではないでしょうか。
●パソコンを使って作業する仕事、たとえば、企画書を作成する、レポートを書く、資料をまとめる、といった業務は、三時間で終わらせてしまうこと。残る五時間は三つの作業を行います。一つは、パソコンでかたちにする前に、考える時間。パソコンに向かうときは、頭の中ですでにできていることを、かたちにするだけ。もう一つは、できたものを検証する時間。そして最後は、切り替える時間。
●コンセプトとは、迷わず目的地にたどり着くための地図です。単純でわかりやすい地図がベスト。
●デザインの目的は「よく見せること」でなく、「よくすること」
●ひらめくのではなく、見つけ出す。見つけ出したアイデアのかけらとかけらを、接着してイノベーションとする。
●ヴィジュアルについてはまったくテーマは設けず、「ハッとしたら、なんでもかんでも貯めておく」という方式をとっています。いわば「ひらめき貯金」です。「ひらめき貯金」とはすなわち、街で何かに興味を抱いたら、使い道など考えずに、記憶もしくは記録しておくということです。
●アイデアより、完成度を優先させる。
●マーケティングでいいものがつくれるなら、世の中はとっくに、いいものだらけになっています。マーケティングは自分の仮説の説得材料として使うものであり、自分がそれに説得されては意味がありません。
●人の話を、「そうかな?」と、ちょっぴり否定しながら聞くのではなく、「そうだよな」と共感しながら聞けば、何かしら得るものがあります。すぐに腑に落ちなくても、理解しようとすれば、相手もいろいろ話してくれるので、理解できる点が見えてきます。何に対してもどっぷり感情移入してみる、これは共感力をつけるよい方法です。
●センスがある人はいるが、センスがない人はいない。これは僕の持論です。もし「自分にはセンスがない」と思っている人がいたら、ないのは知識です。
●インプットの醍醐味は、「これまでの自分が壊れること」にあります。
●時代性というエッセンスを的確にとらえるために、心がけていることがあります。一つは、常に自分を更新し続けること。

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2013年02月13日

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