【感想・ネタバレ】穏やかな死に医療はいらないのレビュー

あらすじ

多くの人が望みながらかなえられない「ピンピンコロリ」。実は、無駄な延命医療をやめることで、人は眠るように穏やかに、人間らしく死ぬことができる。外科をやめて終末医療に生涯をかける医師が語る、穏やかに死ぬための生き方。

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Posted by ブクログ

医療従事者です。がんは死因の第一位で、年間20万人の方が亡くなります。早期発見・早期治療で救える命も増えましたが、まだまだ怖い病気の筆頭とも言えるでしょう。この本は病気と闘うことが難しくなった段階で、いかに最後自分らしく生き抜くかを提言した素晴らしい本です。私も最期はこの本に出てくる患者さんたちのように逝きたいと思いました。オススメです!

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2021年12月10日

Posted by ブクログ

外科医から緩和ケア診療所に転身した著者は、ご自身を将軍から侍従になったとおっしゃっている。
「患者さんやご家族が穏やかに終末期を自宅で過ごせるよう、サポートするのが仕事」
という姿勢で語られる様々な死の光景が温かい。

ケアマネに家族の終末期の医療は痛みをとる薬などごく一部を除いて基本的に望まないと回答したものの、不安な気持ちを抱えて看取り関係の本を沢山読んできたが、本書を読んでホッとした。

萬田先生のような方に終末期のケアをして頂けたら幸せだなと思う。

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2020年11月29日

Posted by ブクログ

こんな考え方の医師をかかりつけにできたら家族皆が幸せな死を迎えられるな。枯れて楽に幸せに死にたい。ピンピンコロリではなく、ジワジワゆっくり穏やかな死に逝くことが最高な人生の終わり方だと感じました。

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2020年08月24日

Posted by ブクログ

終末期ケアの考えがひっくり返りました。
死を受けいれることは難しいけど、
死を受け入れて自分らしく最期まで生きること、私もできたら良いな。

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2020年07月05日

Posted by ブクログ

「緩和ケア」という言葉、その意味を完全に理解してる医者が
どのくらいのパーセンテージいるだろうか?
「棺桶や」と影で揶揄する言葉も聞こえるという。

人は生まれてからは、一瞬づつ死に向かうのは
誰でも同じ。
ましてや、大きな病を得た患者本人にとって
残りの人生がどれだけの時間があろうと、
自分らしく生き抜きたいと思うのは、自然なこと。

がんを患い、手術で切除し、抗がん剤投与の医療が
一番多いのではないか?
抗がん剤治療は、もちろん効果もある。
どのくらい効果があって、どのくらい続けるのが良いのであろうか?

抗がん剤は、副作用が大きく体に及ぼすマイナス面も多い。
なにしろもともと自分の細胞で自分の体の一部であったものが
ガン細胞となり悪さをする。
それを、やっつけるのが抗がん剤だが、ガン細胞だけにとどまらず
自分の正常な細胞も傷つける。

体の中が「戦争状態!」なのだ。
戦争で疲弊し、傷ついた体。続けていけばますます傷つくのは想像しやすい。

著者は、まず「ひと月の抗がん剤治療」を目安とするという。
それで思う効果が得られない場合、緩和ケアに移行し
その人らしく穏やかな時間を過ごし、
働きたい人には、最後までその人に合わせて働くこともできるという。
そして、自分らしく生きたとき、
余命診断も当たらないことが多いという。

病院ではがん患者の退院、緩和ケアへの移行を嫌がる。
『こんな状態では退院させられない』と言います。

ある意味、死ぬまで治療は続くのです。

それも治療して、元どおり健康な状態になるのか?と言われれば
誰もそんなことは言わない、言えない。
また、緩和ケアに移行したい家族に紹介を頼まれると
『ご家族からそちらを紹介してくれと言われたのだが
まだ”そんな状態”じゃないから、大丈夫ですよ、といったんだよ』
という医者も。
何も理解されてはいないのだ。
『そんな状態』というのは、まだまだ死んではいないので、
薬を投与できる状態、生きている、、と、いうわけだ。

病院の医者は、終末期の患者が不必要な医療をやめて
家に帰った後の状態は想像もできないし、見てもいないから
何も理解できない。

死ぬまで、ただただ治療と言う名の施術をするだけなのだ。

また、中に著者が、余命1ヶ月と言われた場合
拒否する『治療』も詳しく解説付きで、出ている。

また、不必要な治療の弊害、ない場合の利点も書かれている。

せめて、自分の死に方を考えるためにも
一度読んで見てはいかがであろうか?

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2018年07月10日

Posted by ブクログ

父が食道がんで「余命数ヶ月から1年」と言われて入院してもう3ヶ月が経ちました。延命治療は父も望んでいないだろうけど「家で看取る」というのはなかなかハードル高いです。でもこの本を読んで「最後の最後は家に帰らせてあげたい」と強く思いました。出会って良かったなと思えた1冊です。

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2015年07月12日

Posted by ブクログ

こんなにまでして・・。食べれなくなれば終わりというわけにはいかないのかな。と日々感じることが多かった。食べれないからと何もなしというのもそれもどうなのか。という思いもあり・・。
けれど、在宅医療を実践している医師からの「老衰モード」が一番穏やかに逝ける、無用な点滴は体をパンパンにさせる苦しませるだけの言葉はやはりと納得させられた。入院していれば安心は大嘘というくだりもそうそうと激しく同意。第4章のこれまでの死の風景、これからの死の光景は、よくあるパターンでイメージしやすいのではないかな

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2013年10月10日

Posted by ブクログ

日本の医療制度の中での終末期医療のあり方についての方向性を示す筆者の考えに賛同できる。
外科医としてがん治療の最前線から在宅ケア医に転進し、現状の医療の問題点を明示し人間本来の死に向かう姿勢をわかりやすく示している。
現場のDrは、治療をやめたら死につながるから治療をやめられなく、本人の尊厳を取り入れることが穏やかな死への道であることを教えてくれている。

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2013年09月08日

Posted by ブクログ

いろいろな処で頑張っている人がいるんだなあと嬉しい感じです。なぜだか知らないけど、外科の先生が緩和ケア医になるパターン多い気がする。最先端を経験したからこそ人の死への畏怖が生まれるのかもしれないね。私の場合は貴博の死からの何かがあるのだけれど…

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2013年03月16日

Posted by ブクログ

週末治療について書いた一冊。

余命いくばくもない老人に対して、無理な治療よりも緩和ケアの方が大事だということがよくわかった。

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2018年03月31日

Posted by ブクログ

こんな最後を迎えられたら、本人も家族も幸せです。でも、実際は本人が納得してもご家族の想いは違うことが多いです。対話を繰り返し、本人を取り巻く周りの方が納得するにはまだまだ課題は山積みです。今回はこういう死に方もあるんだなぁ。くらいに留め、次は良いことばかりでなく、行き詰まった時にどう対話していくかなど具体的なお話も書いていただきたいです。

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2015年06月25日

Posted by ブクログ

胃ろう、点滴…これらの内容を理解しないまま、何気なく使っていたことに気付きました。「僕の後悔している延命治療」で各治療法の説明がされています。

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2013年05月08日

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