あらすじ
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学校の行事で、クラス対抗の大なわとびをすることになった。体育の時間、早速練習が始まった。ところが、大なわとびなんて簡単にできると思っていたのに、なわに入るタイミングが全然つかめなかった。「何してんだよ! 早く入れよ」たいちの声がひびいた。体中がかたまって、まわっているなわが何本にも見えだした。パニックのまま、ぼくは大なわにとびこんでいった……。家に帰って大なわとびの動画を見ていたら、お父さんが「練習してみるか?」と、声をかけてくれた。お父さんはなわをゆっくりまわして、なわに入るタイミングを教えてくれた。すると、何回か練習してたらすんなり入ることができた。次の日、待ちに待った大なわとびの練習が始まった。今度こそはうまくとべると思っていた。ところが、お父さんがまわす大なわよりもはやいスピードに、また足が止まってしまった……。苦手なことに取り組む主人公の心情を、丁寧に描いた幼年童話です。
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Posted by ブクログ
10月。3年生でクラス対抗の大なわとび大会が行われることになった。もちろん全員参加。男子と女子でわかれ、一人ずつ大なわに入り、全員がそろって飛んだ回数で勝ち負けを決める。
ぼく(橋本そうた)は大なわとびが苦手だ。
入るタイミングがつかめない。入ってからも上手く飛べない。
一番の仲良しののぼるは、大なわをまわす係のたいちやその子分みたいなようすけと一緒にいて、ぼくのことを笑っている。
お父さんが大なわの練習を手伝ってくれた。夜の公園で、ジャングルジムになわをくくりつけて練習してみる。
練習ではゆっくりのペースで、ちゃんとできた。
でも、学校のなわをまわすペースは早い。飛べないのはぼくの他に田中くん、女子の中根さん。中根さんはすぐ飛べるようになった。
ぼくはイライラして、話しかけてくれたのぼるにも八つ当たりをしてしまった。
土曜日、田中くんとお姉さんが来て、一緒に大なわの練習をした。田中くんは飛べるようになった。
ぼくは・・・
大なわが苦手なそうたの気持ちがわかる。そして、その頑張りがいい。『しゅくだいさかあがり』とともに。