【感想・ネタバレ】闇絢爛~百怪祭II~のレビュー

あらすじ

「天魔」「仏敵」と誹(そし)られ、畏(おそ)れられた室町六代将軍・足利義教(よしのり)。残虐非道の限りを尽くした男の心に巣くう凄絶な“闇”とは?(「荒墟(あれつか」)。邪教・立川流秘具を手にした後醍醐天皇は、洛中(らくちゅう)の“夜の声”すべてを聴く力を身につける。しかし、そこには底の知れない狂気の世界が待ち受けていた……(「夜の耳の王」)。恐ろしくも美しい、戦慄の全六篇!

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Posted by ブクログ

著者のライフワークになりつつある「室町伝奇」シリーズの短編集(但し、「一休もの」以外)で、'01年に出版された「百怪祭」に続く第二弾。
落武者が山中で出会った猟師らと共に遭遇する妖怪「油取り」とは(血膏はさみ)、戦国のメフィストフェレス果心居士が秀吉らの前で見せた幻術(恐怖燈)、権力のまま非道の限りを尽くした六代将軍足利義教が心に抱えた凄惨なる“闇”(荒墟)など、中世の闇を奇想と技巧の贅を尽くして描いた六編を収録。

間違いなく「面白い」1冊。

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2010年04月17日

シリーズ作品レビュー

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