【感想・ネタバレ】伝説の保育士 のりこ先生の魔法のことばのレビュー

あらすじ

『かけっこは子どもに負けちゃダメ』『食器は瀬戸物にしなさい』『私に預ければ、大丈夫!』

人気保育園・コビープリスクール創始者が語る
子育て珠玉の知恵

【著者紹介】
山田清機(やまだ・せいき)
1963年富山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。鉄鋼メーカー、出版社勤務を経て独立。『プレジデント』『プレジデントファミリー』『アエラ』『婦人公論』などで活躍。人物取材を得意とする。
『東京タクシードライバー』(朝日新聞出版)で第13回新潮ドキュメント賞にノミネート。最新刊は『東京湾岸畸人伝』(朝日新聞出版)。1児の父。

【目次より】
1◆できるのが当たり前と言えば、子どもはできる
2◆小学校からでは遅すぎる
3◆子どもに憧れられなかったら大人失格
4◆花を描くために花の種をまく
5◆さようなら典子先生

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Posted by ブクログ

今は亡き一人の素晴らしい保育士のお話。
「伝説の保育士」というだけあって、凄い。
子どもを子ども扱いせず一人前の個人として接したり、徹底的に「本物」に触れさせたり、先を見据えた仕組みを考えたり、怪我や失敗や試練から学ばせたり、自分達保育士は憧れの大人となるために努力を惜しまなかったり、教育者としても親としても、「素晴らしい」の一言に尽きる。
幼児教育とはどういったものであるべきか、教育者とはそもそもどういった存在であるべきか、一生をかけてそれを表して来た方、という印象を受けた。
そして子どもの欲求や躾や学習において「こうすればいい」という部分的なものよりも、大人が「こう在るべき」という点に重きを置いているように感じられた。
子供達が正しく上品な所作を身につけたり物を大切に扱ったり、学習することを楽しく感じられたり、出来なかった事が出来るようになったりするために、とにもかくにも「見本となる大人であること」、それが前提でもあり着地点でもある。
国際教育とは単に英語学習のことではなく、多種多様な人種や文化の存在を素直に受け入れられる素地をつくることであるとか、芸術や音楽や料理など一流のものに触れることの大切さ、自然と触れ合う楽しさを通した学び、年上年下と交流することの意義など…近年になってやっと耳にし始めた「総合学習」という言葉の本質が何か、それが記されている内容とも言える。

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2020年03月04日

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