【感想・ネタバレ】若田光一 日本人のリーダーシップ~ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験II~のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年02月20日

2011年、日本人宇宙飛行士の若田光一さんが、日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)のコマンダー(船長)に抜擢され、搭乗までの訓練の様子や選抜の経緯などが詳細に書かれた本。
船長として必要な能力を身に着ける為、様々な課題にぶつかりながらも懸命に取り組み、乗り越えていく姿に、とても勇気づけら...続きを読むれます。
リーダーとして強くチームを引っ張る一方で、調和も大切に、相手の立場も思いやる。若田さんならではの「和のリーダーシップ」。ある意味、日本人らしいリーダーシップの1つの理想形かもしれないと思えました。若田さんの謙虚で誠実な人柄はNASAの職員達からも非常に人気があるというのも何だか嬉しかったです。

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

リーダーシップという言葉は、場合によっては、ぐいぐいと人を引っ張っていく「強引さ」、迷える無辜を思考停止のまま束ねてしまう魔術的なトリックスターにも通じる。
しかし、若田の場合、普通の技術者という出自であるにもかかわらず、「人の意見をよく聞く」「気配り」「和を重んじる」「何のためにこれを、という原則...続きを読む論に立ち返って判断する」・・というあたりまえのチーム・コミュニケーション術を、ISSクルーという極限のミッションチームで徹底して実践することで成果を出せた。

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Posted by ブクログ 2022年03月13日

あくまでも若田さんを取材した記事だが、リーダーシップとは何かというのを、時系列を持って考えさせられる。どんな職種でも程度の差こそあれ共通しているのかなと思う。

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Posted by ブクログ 2020年07月24日

若田光一さんが国際宇宙センターの船長に就任し、フライトを目前にした緊急対処訓練の取材を通して、日本人のリーダーシップについて記す本。

NASAの管制官マイク・ジェンセンの言葉が、印象的。
「同じ目標に向かう時、チームの優先事項の共有が何よりも重要。リーダーは時に仲間のペースに合わせて、全員が同じレ...続きを読むベルで状況を把握出来るように説明しなければならない。」事態の深刻さや優先度を理解して始めて自発的に行動出来る。
若田さんのリーダーシップは、和を大切にする日本人ならでは。率直に物言うアメリカや欧州の文化ではないリーダー像。

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Posted by ブクログ 2016年02月27日

日本人として初めてISS(国際宇宙ステーション)の船長となった若田光一さん。船長として指名されてから実際にISSの任務に就くまでを追ったNHKスペシャルの取材班が、番組で紹介しきれなかった事実などをまとめた本。
アメリカ、ロシアが長らく主導してきた宇宙開発で日本が存在価値を印象付けた日本人ISS船長...続きを読むの若田光一さん。その訓練の日々や、船長に求められる資質、ISSでの日常とは、など様々な側面から現代の宇宙開発の様子を紹介しています。
日本人だからこそ発揮できるリーダーシップとは、「和」を重んじ、相手の立場を慮ってメンバーの能力を最大限に発揮させる環境作りだとおっしゃります。「船長」という響きから一国一城の主という印象を受けますが、実際は地上管制クルーとメンバーの宇宙飛行士との間を取り持つ中間管理職だという例えは民間企業出身の若田さんならではの分析でしょう。
危機管理の手法、組織としてのパフォーマンスを最大化する配慮など、確かにISS船長の役目って中間管理職が担う役目と重なり、日々の仕事にも大変参考になる内容でした。

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Posted by ブクログ 2016年01月30日

2013年に放映された「NHKスペシャル 日本人船長(コマンダー)宇宙へ」をベースに、若田光一さんの国際宇宙ステーション(ISS)第39次長期滞在(2014年)で船長を務めるまでの訓練、ISS滞在時の様子等を記録したものである。
NHKでは、2008年に行われた宇宙飛行士選抜試験の様子を、2009年...続きを読むに「NHKスペシャル 宇宙飛行士はこうして生まれた」で放映し、2010年に書籍化しているが、本書はその続編とのことである。私は前著もとても興味深く読んだのであるが、2008年の選抜試験が「世界各国の宇宙飛行士のリーダー(=船長)になれる人材」を求めたもので、昨年ISSでの長期滞在を果たした油井亀美也さん(元航空自衛隊の戦闘機パイロットの隊長)ら3名がそうした観点で選ばれたことは本書で初めて知った。そうした意味では、若田さんがISS船長となるまでの軌跡を記録した本書は、日本人宇宙飛行士全体の歴史の中での続編と言い得るのかも知れない。
そして本書では、若田さん以前にISS船長となった宇宙飛行士38人のうちの大半が、緊急事態対処能力を日頃から鍛えられている(米ロの)軍人パイロットである中で、若田さんが如何にして船長に不可欠と言われるその能力を身に付けたのか、また、若田さん本人が強いこだわりを持っていた「日本人らしい“和”のリーダーシップ」とはどのようなもので、若田さんはそれを如何に発揮したのか等が描かれ、著者の狙った上達論として十分な魅力がある。
加えて、NASAとの交渉を経て初めて可能となったISSや宇宙飛行士たちの世界に関しても多くが記されており、そうした観点からも貴重な記録となっている。
(2016年1月了)

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Posted by ブクログ 2016年03月28日

日本人初の国際宇宙ステーション(ISS)船長となった若田光一さんが船長に選ばれてから任務につくまでの過程を綴った本。
なぜ船長に選ばれたのか、日本人ならではのリーダーシップ論、和を重んじてどのようにリーダーシップを発揮するかが書かれていた。ISSの仕組みや訓練の様子もわかりおもしろかった。

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Posted by ブクログ 2016年01月23日

パート2とタイトルにはついているけど、選抜試験とはあまり関係なく若田さんの船長になるまでの訓練の話が中心。これはこれで興味深い内容だったけど、パート1のような人間ドラマとまではいかなかったので、ちょっと残念だった。これが元になっているNHKスペシャルを見ていないので、DVD化して欲しい。

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