【感想・ネタバレ】経済的徴兵制のレビュー

あらすじ

SEALDs奥田愛基氏推薦!「遠い未来の話ではない。これが現代の「徴兵」のカタチ。自衛隊が良いとか悪いとか言う前に、まずこの現状について、私達は知らないといけない」。安倍政権が強引な手法で安保関連法案を成立させ、集団的自衛権の行使に付随する「徴兵制」導入への不安が高まる中、現憲法に反する強制的な兵役制度ではなく、グローバルに広がる経済格差の余波を受けた貧しい若者たちを軍隊(自衛隊)に志願させる「志願制」、すなわち「経済的徴兵制」が水面下で進行している。本書では自衛隊における経済的徴兵の歴史と現状の詳説に加え、海外派遣に伴う本当のリスクを明らかにし、貧困にあえぐ若者がカネと引き換えに戦場に立たされる、この構造的な“悪制”の裏側に迫る。【目次】はじめに/序章 「経済的徴兵制」の構図/第一章 徴兵制から「経済的徴兵制」へ――アメリカ・ドイツの場合/第二章 自衛隊入隊と経済格差/第三章 自衛隊「リクルート」史/第四章 「学校を開拓せよ!」――募集困難時代への対応/第五章 戦地へ行くリスク――イラクの教訓/第六章 「戦死」に備える精神教育/第七章 「政・財・軍」の強固なスクラム/おわりに

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Posted by ブクログ

多数の人たちには「見えない」ところで、すでに戦争の準備はなされている。ほう、いつでも始められるように。

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2022年07月26日

Posted by ブクログ

経済的徴兵制。布施祐仁先生の著書。世界には軍隊に行きたくなくても経済的な理由で軍隊に行かざるを得ない人が多い。それは徴兵制ではなくても徴兵制と変わらない。日本でも少しずつ経済的徴兵制に近い社会になっていくのかもと思うと暗い気持ちになります。

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2019年04月05日

Posted by ブクログ

安保法案をめぐり、それに反対をする側からは、徴兵制の問題もよく指摘されてきた。本当にこの時代に徴兵制なんて復活するのだろうか…とずっと疑問だった。これまでの国家VS国家の通常戦とはちがい、今、起きているのは、武装勢力などによるゲリラ戦であることのほうがはるかに多いから。期間限定で徴兵されても対応できるわけはないのではないかと。本書を読んでみて、おそらく徴兵制は定められないだろう。これまでどおり、「志願制」でいくのだろうと思う。ただし、アメリカで問題になっているように、経済的弱者が「志願」する仕組みができあがるだろうということは想像にかたくない。そういう意味では、「志願制」=「経済的徴兵制」と言っていいのだろう。また、自衛隊への志願者をかき集めるためにものすごい費用が投入されてきた歴史が見えてきた。そのことは念頭になかったので、自衛隊への入隊は狭き門という認識は訂正せねばならないことがわかった。だからこそ、今、考えるべきことは、戦うということはどういうことなのか、本当の意味での「平和」貢献とは何なのかということなのかもしれない。また、「後方支援」というきれいな一言でまとめられてしまっているが、その具体的な内容は何なのかを知ることが大事なのではないかと思う。そして、何よりも今、自衛官として働いている人たちが様々な矛盾の中に立たされたまま、海外に派遣されていることが早急になんとかしなくてはいけないことだと思った。(とても乱暴だけれど、安保法制が必要だと考える人こそ、率先して自衛官になり、国家を「守る」べきなのでは?なんて思ってしまう今日この頃。)

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2016年04月30日

Posted by ブクログ

奨学金で大学に行き、何百万の借金を背負って
大学を卒業する。でも就職したところはBLACKで。。
という若者を自衛隊(軍隊)が徴兵する。
これが本当に行われている。もっと行われようとしている。
ということらしいです。

専守防衛であれば、まだ許せるけど。。
アメリカのために貧困な若ものが他国の人を殺しに行く
殺される。こういうことが本当に許されるのだろうか。。

今の政府は何か間違っているのではないかと思います。
普通の国ではなく、奇跡の国に。。。。これは本当に
理想論だけなのか?

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2015年12月26日

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