【感想・ネタバレ】好きなようにしてくださいのレビュー

あらすじ

大企業とスタートアップ、どちらで働くべきですか?インドでプログラミングを学べば、自由人になれますか?「キャリア計画がない」私は、ダメ人間ですか?ビジネスパーソンのあらゆる“迷い”に『ストーリーとしての競争戦略』の著者が答えを示す!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「仕事は、自分以外の人のためにするもの」
というのが何度も出てくるので、言われてみれば当たり前だけど忘れがちだったことを教えてくれた。
だけど、誰のために仕事するのかは自分で選んでいい。
どの仕事を選ぶのが正解なのかは、やってみないとわからない。
自分の好き嫌いや思い込みで、仕事を決めて良い。
やってみて向いてなかったら次(ただし似たような職種で)にチャレンジする。やる前から悩んでも、わかりっこないので無駄。
という考えがなるほど〜と思った。

それと、「怒るな、悲しめ原則」の話が好き。
威張ってくる人に遭遇した時、「こいつ!」と怒らずに、「うわ、こんなに威張るんだ」「この人どんだけつらいことがあったのかな」と想像して、その人の寂しさに思いを馳せる。

各回答が、質問者への的確な突っ込み満載で面白かった。

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2023年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楠木先生が、Newspicks読者から寄せられて仕事などに関する質問に回答するという形式で書かれた一冊。
読者の悩みが自分の悩みとシンクロする部分も多く、楠木さんの回答が歯に衣着せぬ口調でわかりやすく明確なので、大変面白く一気に読み進んでしまった。
やはり自分の根底にある価値観(好き嫌い)に素直に生きていかなければならないと再確認。

人生において起こる全てのことは自由意志。自分で選択している。誰からやれと頼まれたことなんて何もない。サーブ権は常に自分にある。
普通、仕事について考える時は、自分の好きなことや得意なことが先にあるはず。「こういうことなら人の役に立てる」、「こういうことをやりたい」と自分から提供するものがあって、だとしたら具体的にどこでどういう仕事をするべきかと考えるのがまっとうな順番。

何が良いことなのか、悪いことなのか、それは人によってそれぞれ。結局は好き嫌いがベースで決定をしている。

努力の娯楽化。本当に好きなこと、やりたいことだけに集中する。

ダイバーシティは多様性を成果に向けてまとめる力が最も重要

3年やってメガでないのであればセンス無し。さっさと次のサーブを打つ。
良い仕事=人の役に立つこと。人に価値を提供すること。
過去の先人が何故人々をひきつけ、偉大な経営者になれたのか、理由は「いい仕事をする」ということ。自分以外の誰かの役に立ったということ。大きな仕事を成し遂げたということは、すなわち自分以外の誰かに対して大きな価値をつくったということ。

夢と欲は違う。仕事と趣味の違い。利他たのか利己なのか?の違い。欲は自分でお金を払う。利他は他人に価値を提供して対価をもらう。

WorkはLifeの一部である。働くという事は自分の人生においてどういう意味を持つのかを大局的に見ないとキャリアとは言えない。


自分を変える方法(大前研一)
時間配分を変える、住むところを変える、付き合う人を変える。
最も意味がないのは、変わるぞ!と決意することである。

位置エネルギー、運動エネルギー。
川の流れのように♪、時の流れに身をまかせ♪


どんな分野でもプロとアマの違いは持続性なり頻度にある。アマでもツボにはまると一回や二回はうまくいくことがある。ただし、調子がいい時も悪い時も、状況がフォローでもアゲンストでも一定のレベルの仕事を維持できるかどうか、ここにプロとアマの決定的な違いがある。「悪い時でも悪いなりに。。」がプロ意識。
長く(高頻度)続けているとフィードバックを受けることが多くなる。仕事である以上、必ず受け手がいる。受けたは必ずあなたを評価します。


受け手にとってわかりやすい。これは自分の仕事にとって最大の生命線。この仕事をしている以上は20数年に亘り、毎日呼吸をするように「なるべくわかりやすく、自分の考えが伝わるように、、」という意識で書いたり喋ったりする作業を繰り返している。蛇の道は蛇。

よい文章を書く要諦は実に簡単。自分で面白い、どうしても伝えたいと思うこと以外は書かない。話ことばも同様で「何をどのように話すか」よりも「何を話さないか」こちらに集中すれば伝え方の質は向上する。

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2020年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きなようにしてください 2016/2/4

経営に法則はないけれども論理はある
2016年12月25日

楠木建氏による著作。
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授。
1964年東京都目黒区生まれ。南アフリカ共和国ヨハネスブルグで子供時代を過ごす。
1987年一橋大学商学部卒業。1992年同大学院商学研究科博士課程単位修得退学。
一橋大学商学部専任講師、同助教授、一橋大学イノベーション研究センター助教授、
ボッコーニ大学ビジネススクール(ミラノ)客員教授、
一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授、准教授を経て、2010年より現職。

ストーリーとしての競争戦略が最も有名であろう。
本作はnewspicksでの連載(キャリア相談)をまとめたものである。
一見分厚い本になっているけれども意外にすいすい読める感じである。
基本は全て「好きなようにして下さい」としかコメントしていない。
しかしなかなかどうして・・参考になる文章を引用してみたい。

人生はトレードオフ。
その本質は何をやらないかを決めること。
環境の選択は無意味。
最適な環境は存在しない。
趣味と仕事は違う。
自分以外の誰かの為にやるのが仕事。

繰り返し出て来るのだが、仕事と趣味を区分けすること。
他人からお金を貰う以上、決定的な差がそこにはある。
仕事の自己評価は意味がない。仕事を評価するのはあくまでお客さん(もしくは周り)
営業力はレジュメだけでは測れない総合芸術的な能力です。
仕事における総合格闘技、それが営業といってもいいでしょう。
日本だろうがアメリカだろうが人間社会であれば仲良しグループというものは必ず存在します。
ビジネスには儲けるという客観的な目標があります。派閥がどうあろうと商売がうまくいかないと会社としてはどうしようもありません。
好きなことをして下さい=嫌いなことをしないで下さい
自分が嫌なこと、イヤなことは若い人であってもわりと確信をもって認識できるのではないか。
部下の評価は上司の仕事の中核です。
部下を評価できての上司。
評価無くして育成なしです。
ビジネスで一番大切なのは人間に対する洞察。
人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである。
首尾一貫している人など私は一度も見たことがない。同じ人間の中にとうてい相容れないような諸性質が共存していて、それにも拘らず、それらがもっともらしい調和を生み出している事実に私はいつも驚いてきた(サマセット・モーム)
人間は勢いで結婚するものです。
お互い見つめ合っている期間なんていうのはほんのわずか。
結婚に重要なことは3つしかない。
第一に我慢。 
第二に忍耐。
第三に耐え忍ぶ心。(楠木建)
経営に法則はないけれども論理はある。
変わらない何かとしての論理が大切になる。
この数十年間、新聞紙上で激動期で無かった時代などない。
newspicksのコメントの読みすぎはしない。
変に意識だけが高いのは駄目。
実際の毎日のしごとは小さいことの積み重ねに他ならない。
ビジネス、商売である以上、本当に仕事が出来るということは、
商売丸ごと全部を動かして、稼いでこれられるということです。
稼いでくる奴が一番偉い。
一番頼りになる。
これが古今東西変わらないビジネスの現実。
稼げる人=商売まるごと全体を構想して動かせる人のことを意味している。
世界一は頑張りますと同義。
夢ではなく地に足のついた目標であるべき。
ジョブローテーションで足し算、引き算、そして掛け算。
掛け算をすればするほど視点が経営者のそれに近づいていきます。
担当がないのが経営。
あらゆることに手をつっこみ、あらゆる可能性をとらえて売上を上げるかコストを下げるか、その両方を行う。

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2021年12月27日

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