あらすじ
ナポレオン、ハンニバル、劉備玄徳、ビスマルク、ユスティニアヌス帝etc.歴史に名を残す者たちは、なぜ偉業を達成できたのか? 5000年という歴史の中で醸成された「15の成功法則」とは? 河合塾の超有名世界史講師であり、歴史エバンジェリストとして、多くの講演をこなす神野正史が語る!
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知識と実践
・努力が無駄になることはない。努力することを止めた瞬間、それまでの努力が無駄になるだけだ。
・成功の対義語は「失敗」ではなく「行動を起こさないこと」。
・何をやってもダメな人=すぐに手段と目的を混同し、本来の目的を見失ってしまう人。
・戦略:最終目的を達成するためのおおまかな計画方針。
・作戦:戦略を成功に導くための個別的かつ具体的な計画。
・戦術:作戦を成功に導くための現場での手段、方術。
・戦術でどれだけ勝利を重ねようとも、戦略で失敗したのでは何の意味もない。
逆に戦術でどれだけ失敗を重ねようとも、最終的に戦略を損なうことがなければ、問題ない。
事において、常に「戦略」を見据えながら、「戦術」を行使していかなければ、「成功」は覚束ない。
・孫子「戦わずして勝つ(謀略や外交)のが上策。戦って勝つ(短期決戦)のは次策。城を攻める(長期戦)は下策」
・人はとかく、何かしら一つのことに執着しがち。しかし、それはほとんどの場合、不幸を招く。
一人の異性を愛するのは良いのだが、執着すれば、自分が苦しむだけでなく、相手も不幸にしてしまう。
お金を大切にするのは良いのだが、執着すれば、心は荒み、愛を見失っていく。
やがてまともな人は離れていき、気が付いた時には、
自分の周りにいる者は、欲にまみれ愛を知らぬ、自分と同類ばかりになる。
名誉に至っては、そもそも求めるものではなく、結果として与えられるものである。
・教科書を丸暗記して得た知識など、実戦ではまるで役に立たない。
現実はあらゆる条件によって、刻一刻と変化し続けるもの。方法も状況に応じて修正しなければならない。
教科書に書いてあることはあくまで一般論なのだ。
・遊牧民は、敵を根絶やしにするまで戦うことを旨とし、農耕民は主君さえ倒せば民は安堵させるもの。
日本の将棋は、取った敵駒を自分の駒として使用することが出来る。
これは実際の戦においても敵を殲滅せず、味方として取り込むからだ。
これに対して、遊牧民発祥のチェスは、取った駒は二度と使用しない。
彼らは討った敵を皆殺しにするからである。
・インプット(知識)したものは、アウトプット(実践)して初めて活きてくる。理解したものは、必ず行動となって現れる。
言うは易し、行うは難し、である。