あらすじ
“監獄学校”──国が認めた超危険人物のみを集め、矯正することを目的とした最凶最悪の学校。 就職活動99連敗中、長年地下に引きこもる青年クレトの元に突如届いたのは、その監獄学校の門番の採用通知だった! 「ようこそ、監獄学校に。ここがあなたの墓場です。……多分ね」 成績優秀な“指輪生”の少女・ジリアの指導のもと門番の仕事を始めるクレト。だが、羽人・獣人・巨人・竜人・古人、様々な種族が集まる学校は、まさに無法地帯で!?
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Posted by ブクログ
澄み渡っていながらも何処かさみしい晩秋の空を思わせる作品。
落ち着いた中に時折混じる軽妙なセリフが心地良く不思議な文体にどんどん作中へ引き込まれてしまった。
過去の取り返しのつかない悲劇や後悔が描かれて居ますが、いわゆる泣かせを押し付けるものではなく、からりと透明な悲しみ中に未来への希望が示されており各登場人物や世界の今後を見届けたい気持ちにさせられます。
主人公が過去の不幸に腐るでもなく全てを諦める訳でもなく自分に出来ることを(ボヤキながらも)愚直にこなそうとする姿がそうさせるのだと思います。
単巻でまとまっていますが是非続きが、できれば大作で種族問題の行き付く先を見届けたいですね。
Posted by ブクログ
タイトルからもう少しテンプレ的な内容を先入観的に持ってしまったのですが、この想像していたのに反して、設定とか流れとか、いろんな意味で惹きつけられながら読みました。
正直に言えば、この作者の別の作品を読んでいたから手に取りましたが、タイトルのみでは絶対に読まなそうな本だったかもしれません。内容的にはタイトルは至極正しいのですけど。