あらすじ
なぜ、こんなに辛いの? 30代女子の本音。
社会的に注目されている貧困女子はシングルマザーなどが多かったが、ここにきて、短大や大学を卒業した30代女性たちが貧困状態に陥っていることが表面化してきた。街金での借金、親からのDV、男性への依存など、悲惨な現状はネットや雑誌でも話題になり、反響は大きい。学歴があるのに、なぜお金に困るのか、なぜ人生を捨てたような日常になってしまうのか。親や上司の世代には理解しがたい驚くべき現実、そして意外と共感できるという同世代の女性たち。社会問題としての貧困女子を浮き彫りにする。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私も風呂無しぼっとん便所のボロアパートで育ち貧乏を経験してきたが、この本に登場する貧困女子は皆、学歴も高く、お金持ちの家で育った人が多い。
タバコも酒もやめられない、無駄遣いもやめられない。
つまり自業自得で貧困に陥っている例が多いのが目立つ。
もう少し素直さ、謙虚さを持てば現状を打破できるのではないかと思った。
Posted by ブクログ
最近、貧困問題を扱った本の出版が相次いでいるが、対象をアラサーの子なしで独身、学歴が大卒や短大卒に絞った点で他に類をみない本となっている。
著者の沢木文さんは、1976年生まれのいわゆる『ロスジェネ世代』。『プチセブン』『Grazia』などの女性誌でフリーランスの編集者として活躍した方。著名人200人以上を取材した経歴があるだけに、人を見抜く目が確かである。
本書は、エピソードごとに1人の女性を取材しており、総勢11人が登場している。
先に述べたように、大学や短大を卒業しているので、貧困家庭の出身ではない。それでも、ルックスに対するコンプレックスや見栄などで、普通の収入があるにも関わらず貯金がゼロだったり、借金を背負ってしまい、瞬く間に貧困へと転落する。貧困問題は単に収入の多少だけでは測れない。そんな複雑な事情がよく分かる。時折、著者による的確な分析が簡潔に述べられるが、どれも的を得ているだけに、逆に解決が困難を極めているという現状に対して、読者は打ちのめされるだろう。
貧困問題に関心のある人は、ぜひ読んでほしい。
Posted by ブクログ
現代(2025)年において、厚生労働省が発表する統計調査では貧困女性は10代から64歳まで三人に一人が貧困問題を抱えていると公的な統計で現れている。
本著は明解な解決策を提案するものではない。世の中に存在する多くの女性のリアルな声と問題点を提示する内容となっている。
厚生労働省の統計で、問題となっているケースは以下の通りだ。
・非正規雇用の多さと低賃金による収入不足
・配偶者や家族の扶養がない場合の生活の脆弱さ
・女性の働き方や賃金格差(正社員でも賃金の上昇が男性ほど見込めない)
・社会保障制度が結婚・家族モデルを前提としており、独身やシングル女性への支援が不十分
・コロナ禍で非正規雇用女性の解雇や雇用喪失の影響も大きい
・高齢女性の年金受給額の低さに起因する老後の貧困懸念
さて、これらもほんの一部だろう。職業については、企業に属するという選択ではなく、自分で仕事を始めてみるのも良いだろう。これは男女問わずに言えることだ。勤続することも自分で仕事を始めることも全て自分の責任と判断で始めることだ。お金を掛ける必要はない。高額な教材やセミナーに行く必要もない。本屋に行くところから始め自分の頭で考えることが良いだろう。
次にAIを導入すると良いだろう。月額三千円程度で公的支援や方向性を示してくれるからだ。だが、AIは平気で嘘を言うこともざらにあるので、自分の頭でしっかりと考えて行動すると良いだろう。冷静な距離感でAIとは接することが重要である。
子どもがいる場合のシングルマザーには多忙に応じて、AIを導入しながら自分の中にある選択肢の幅を広げるといいだろう。本を読む、聞くこともオススメする。お金が無いのであれば、音声読書をするのをオススメする。
見栄や欲で招いた貧困であれ、理不尽な状況で貧困になったのであれ、そこから学べることは大きい。今を生きることに集中し、チャンスを前のめりにつかみ取る意識を持つと良いだろう。無知は無力である。知識と体験を行動と反省を重ねて絶望の淵から底から一歩ずつゆっくりと前へ進むことだ。
本著は気付きと現代社会の風刺と現実を知り、思索と提案を勧める良書であろう。
Posted by ブクログ
なんだこれは、という感じ。
確かに貧困に陥っている「リアル」をレポートしているのだが、それだけ。こんな奴ばかりなのか、こんな奴らしか目に入らないのか、こんな風にしか見えないのか。
こんなのを見せられて、支えてくれる男性が必要だとか、その一方で男は若い女しか相手にしないとか、社会的救済とか言われても、なんの共感もない。
この著者がそんな風に考えてるんだろうね、何があったか知らないけども。
問題提起ですらない。
Posted by ブクログ
2017.03.12
本当にリアルな内容だったけど、嫌悪感を感じる女性ばかり…自業自得だろって思うけど、なんかわかる…と思ってしまったり。
それでも同じ年代でもきちんとやってる人はいるしね。
やっぱり義務教育でお金の使い方、増やし方を教えるべきだと思う。
みんな、一生付き合っていかなきゃならない自分のお金に無頓着すぎ。
知ってるとトクをして、知らないと損することばかりなのに。そんな無頓着な人たちから1円でも掠め取ってやろうと企業は必死でいらないものや変なサービスを広告したり宣伝してるのに。
自分のお金は自分で稼ぐ、守る、勉強する。他人に頼ってはいけないと改めて思った。
専業主婦になりたいなんてもってのほか。
Posted by ブクログ
正直なところ、個人的な印象としては自業自得。
でも、現実的に計画性のなさで貧困に陥っている人が沢山いるのだろう。
マネー教育はもちろんだが、ストレスとうまく付き合っていく自己コントロールの術も重要な気がする。
Posted by ブクログ
「貧困女子のリアル」
30過ぎの女性で貧困に陥った人たちのレポートである。11人の例がレポートされている。
普通に大学、短大を出て定職に就き社会で活躍していても、借金で首が回らなくなり貧困に陥っている人たちである。
現在の消費社会は女性をちやほやして消費に駆り立てているように見えるが、そんなものに踊らされて借金を重ねるのは身の程を知らないバカとしか言い様がない。同情に値しないと思うが、身近にいればそれはそれで迷惑かも知れない。
その一方、家族の問題を引きずっていたり、ブラック企業にこき使われて体を壊したりといった社会問題と言える人もいる。
本書には統計的なデータがないので社会全体としてどの程度深刻なのかはよくわからないが、派遣雇用の問題、格差社会の問題はそのベースにあるように感じられる。
やはり、最高税率をもっと上げて金持ちから税金を徴収し、労働者の賃金はもっと上げる必要があるのだろう。
それにしても女性は30過ぎると賞味期限切れ?
日本は紛れもない長寿社会。若さを謳歌することに専念する女性はもう少し先も考える必要があるだろう。