あらすじ
推理作家でニュースキャスターでもある沢木麻沙子は、レギュラーキャスターを務めるテレビ番組「ニュースタイム7」で、小京都といわれる兵庫県龍野市のさくら祭りを取材することになった。取材を進めていくうちに、かつてこの祭りのメインイベントの武者行列で、騎馬武者に扮した若者が3人も死んでいることがわかる。そして今年も、麻沙子たちの目の前で若武者が落馬して死亡した! 事故か? それとも殺人か? 麻沙子の挑戦が始まった。山村美紗未完の遺作を西村京太郎が完結させた、二大巨匠による豪華リレー・ミステリー!
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Posted by ブクログ
山村美紗がなくなった後に,西村京太郎が書きついだと言われる2作品の1つ。
お互いが未発表の作品を書き継いで出すとのことが西村京太郎の後書きに書かれている。
結末を教えてもらっていなかったので苦しんだとのこと。
いっそ最終章は3分岐くらいにして,最終章1,最終章2,最終章3
として3つの結末を書いてもらい,どれが山村美紗らしいかを投票するのがよかったような気がします。
山村美紗作品としての納得感がありません。
山村美紗のよいところは,思い込みが強く、独りよがりで、独善的であり,我が儘なのに、愛すべき人だということではないのでしょうか。
西村京太郎は,括弧付きの「優し過ぎる」のではないでしょうか。
山村美紗という日本を代表する作家が亡くなったことの意味、大切な人を亡くしたという実感が涌きました。