あらすじ
【第21回柴田錬三郎賞受賞作】母親のようにはなりたくない。美貌と若さを利用して、すべてを手に入れてやる(『真珠の雫』)。親友の真似をして人生の選択をしてきた。ある日を境にふたりの立場が逆転。その快感が(『ロールモデル』)。過去の失敗は二度と繰り返さない。たとえ自分を偽っても、今度こそ結婚までこぎつけなければ(『教訓』)。など、幸せを求める不器用な女たちを描きだす8編の短篇作品集。
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Posted by ブクログ
短編8話。
真珠の雫
つまづく
ロールモデル
選択
教訓
約束
ライムがしみる
帰郷
解説を橋本紀子が書いている。
「あ、「わたし」のことが書いてある」
橋本紀子って存じ上げなかったので調べてみた。
教育学者とのこと。すごい。
女性の自立と子どもの発達 北欧・フィンランドに学ぶその両立への道, 群羊社 1982
男女共学制の史的研究,大月書店 1992
生きるってすてき,高橋由為子絵 大月書店 2001
フィンランドのジェンダー・セクシュアリティと教育, 明石書店 2006
すごく普通そうな主人公が、普通でなさそうな行動を取る。
それでもよくありがちな日常。
明るくないのに、読後感は暗くならない。
自分は自分でがんばるしかないと思える。
ps.
ロールモデルって何か知らなかった。
role modelならわかったのに。
ロールケーキ(cake rolls)のモデルかと思った。
Posted by ブクログ
唯川さんは女性の触れられたくない問題
結婚だったり嫉妬だったりを描くのがとても上手いと思う。
どの章もすごく面白かった。
最後ゾゾっとするのも良い。
Posted by ブクログ
これはイヤミス…?
そう思うくらい後味が悪い。
(だからおもしろいのだろうけど)
長年の友達の不幸を願ったり
母親のようにはなりたくないとムキになったり、
他人とあれこれ比べながら生きている女性たちが
酷く醜いのになんだか身近にも感じられる。
「こんな女性たちのようにはなりたくない」
と思ってしまった私もまた
比較しながら生きている人間の一人…