あらすじ
過去最高益を毎年更新し、ついに世界一の自動車メーカーへと王手を掛けたトヨタ。その強さの根底を支える「トヨタ生産方式」の全貌を理論的に体系づけ、他分野への応用の可能性を示したのが本書である。かんばん方式、改善、JIT、自働化等々の基本概念から、最新コンピュータシステムに至るまでを詳細に解明する。
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Posted by ブクログ
仕事の関係で勉強のため購入しました。
おそらく、市販されている本の中ではトヨタ生産方式について一番詳細に書かれているでしょう。
かなり細かい記述があるので、実務者にとっては該当箇所については分かりやすい。しかし、自分と異なる領域になるとさっぱり分からないのが実際です。
基本的にトヨタの事例が多いのですが、グループ企業をはじめとする他社での導入事例についても触れられている。実務者向けの一冊です。
Posted by ブクログ
トヨタ生産方式が現場でどう実践されているかをケースを用いて分かりやすく解説。
重厚な面構えからは一見とっつきにくさを感じるが、読みやすい。
トヨタ生産方式は、直感的には不合理な感じがするものだが、説明されれば誰でも納得がいくだろう。何十万人を同じ方向に向かせるための経営システムなのだから当然なのだが。
トヨタ生産方式は、携わる人が桁違いに多く、多品種少量生産な自動車産業において、日本人及び愛知周辺のサプライチェーンの特性を最大限生かしたものと思う。他国、他業種にいつも妥当するものではないはずだ。自動車産業の構造が変われば、トヨタ生産方式の転換も必要になる。
「かんばん方式」「QCサークル」などトヨタ式手法の単なる教科書ではなく、「なぜ」この方式が原価低減に繋がるか丁寧に説明しているところに好感が持てる。