あらすじ
六呂田録郎は娘と犬と暮らす推理作家。自分と同じ名前の私立探偵が主人公の推理小説を執筆している。ところがある日、「探偵さんですよね?」と声をかけられた。六呂田は思わず依頼を引き受けてしまう。締め切りが近いのに、原稿につまっていたからだ――。はたして、妄想癖の遅筆作家に探偵がこなせるのか? 横溝正史ミステリ大賞落選作『夕暮れ密室』で、受賞作に匹敵する話題を攫った著者が描く、異色のハードボイルド妄想系。
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Posted by ブクログ
小学生の一人娘『奈々』と愛犬の『モモちゃん』(雄)と暮らす推理作家の『六呂田録郎』。最近は、女好きな自分と同姓同名の男を主人公にした軽めの探偵小説を書いているが、締め切りに追われる六呂田の元へ、なぜか次々とおかしな依頼人が現れる。
作家・六呂田録郎が、自作の登場人物宜しく迷推理を繰り広げる連作短編。
主人公同様にハチャメチャなストーリー。事件は解決しているのかどうかも疑問だが、そもそも事件なのか?と見えて、シリーズを通してしっかりと伏線が張られており、ラストで物語を一変させるのかと思い気や、最後までいい加減だった。まあ、しっかり仕掛けとして認識させてるし、この話の流れとして上手く働いているので有り。