【感想・ネタバレ】渇情のレビュー

あらすじ

こうして踏みにじられるように抱かれるのが快感か

侠客一家の次男・圭介のものとして引き取られた契。しかし縁談話が持ち上がるや、圭介に性奴隷のような扱いを受けるようになり…

「ご命令なら従います――」 西欧の血が入っているがゆえに捨てられ虐げられていた契を拾ったのは、関東一の侠客・鬼頭一家の次男・圭介だった。 しかし圭介は、契に縁談話が持ち上がった日から態度を一変させ、男同士の交わりを強いるようになる。 縄で縛られ、張り型を埋められ、気を失うほどに激しく嬲られる毎日。 酷い辱めを受けているはずなのに、契の淫欲の証(しるし)はしとどに濡れて…。 性奴隷として調教されていく一方で、主である圭介へ変わることのない想いを抱き続ける契。餓(かつ)える二人の果ては――。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 時は明治。まだ、日本が鎖国から解かれて間もない頃。
 契は、西欧の血が入ってるが故に、産みの親から捨てられ、施設で名前もないまま育っていた。
 そんな契を救ったのは、関東一の侠客・鬼頭一家の次男・圭介だった。
 名前のなかった契に「契」という名前を付けた彼は、ペットの代わりに引き取ったという契を大切に扱ってくれる。
 今まで虐げられてせ暮らしていた契は、圭介のことを主人として仰ぎ、圭介のいうことであれば、何でも聞き入れたいと考えていた。
 そんな二人も年を重ね、成人し、そろそろ結婚してもおかしくない年齢になってきていた。
 そんなある時の正月。
 一家の長でも有り、圭介の父親でもある総次郎の一言から、二人の関係は一変する。
 年頃の契の姿を見て、総次郎が縁談の話を口にした途端、契の機嫌が一気に悪くなってしまったのだった。

 そのまま契を自室に連れ込んだ圭介は、契を犯してしまう。
 突然の圭介の変化についていけない契だったが、その生い立ちの複雑さから、自分の気持ちをうまく言葉にすることもできず、圭介に対して「ご命令なら従います」と言ってしまう。
 それは圭介のことを一番に思うがあまりの契の本心だったが、そのことが圭介の不機嫌に更に拍車をかけてしまう。

 圭介は、毎日のように契を縄で縛り、張り型で犯し始める。

 という話でした。
 相変わらずこの作者さんの持ち味である、男性向けかと思うような濃いエッチと、大人気ないおとなのおもちゃの登場する話でした。
 なかなかBLでもここまで濃いのはないので、とても貴重だと思います。

 物語としては、その生い立ちから、なかなか圭介の望む気持ちを伝えられない契と、圭介のすれ違いの話なんですが、そんなことよりも一番の見所はとりあえず、調教エッチ。
 縛ったり、張り型入れたまま歩かせたり、契が逆らわないのをいいことにやりたい放題。
 最後にはもちろん想いは通じ合うんですが。
 その後日談である話でも、やっぱり縛って吊るしているので、これはもうSMの話なんだと納得するしかない気がします。

 エッチが濃くてドロドロした話を読みたい人にはオススメします。

0
2013年01月20日

「BL小説」ランキング