【感想・ネタバレ】アサシンズプライド4 暗殺教師と桜乱鉄道のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年07月12日

暗殺教師クーファの下で無能才女メリダが成長していく本作、この巻では舞台が学院から外の世界へ向かうと共に、いつもの趣向から外れてクーファへと難題が振り抱える内容となっているね
王爵のフリをする中でメリダをメイドとして扱うクーファ、身元を偽るために彼に尽くすメリダ。
時には鬼畜教師とも呼ばれるクーファに...続きを読むとってこの関係性の方が似合っているんじゃないか?と思えてしまうのはきっと不思議ではないね(笑)


前の巻で黒幕のごとく登場したセルジュ・シクザール。どうやら彼にも彼なりの思惑と悩みがあるようで
ただ、それに振り回されるクーファにとっては堪ったもんじゃない。今回、巻き込まれることになった騒動は完全にクーファが原因でもメリダが原因でもない。
また、セルジュの影武者として活動するだけでも大変なのに、この活動を劇の下地にする為に行動の仕方にも制限が入る。
どれも暗殺者として生きてきたクーファにとっては慣れぬ仕事。おまけに彼でなければ倒せない相手なども多数登場し、この巻でのクーファの労苦はこれまでの騒動の数倍になりそうな

そういった大変な労苦の合間合間に差し込まれるのは四人の少女たちとの戯れだね
先に述べたようにこの巻ではクーファとメリダやエリーゼの関係性が逆転している。内面としてはSっ気の強いクーファも本来仕える相手を仕えさせるというのは慣れないようで
けれど、そのどこかぎこちない関係性は見ているコチラとしては思わずニヤニヤしてしまうというもの。というか、すぐに順応してお仕置きを所望するエリーゼとかこんなにノリのいいキャラでしたっけ?と聞きたくなるくらいにノリノリである

旅そのものは波乱含みとなりつつも全体的には大きな障害はなく
むしろ物語の黒幕と目されるセルジュ登場以降から緊迫感を増していった印象
彼については単純に何かしらの腹黒い思惑が有って暗躍しているかと思いきや、彼も彼なりの正義に基づいて行動しているのだろうか?クーファやメリダを罠に嵌めようとする姿勢とサラシャを案じる姿勢に大きなギャップがありすぎて、彼がどのような人間であるか掴む上で少し困惑してしまう


クーファにしたら心労の絶えない旅。けれどメリダにすれば新たに見えてくる部分の多い旅だったようで
一時的にクーファと離れ、再会してもいつもの関係性ではなく主従が逆転した形。そのような関係性では見えてくるものは違ってくる。そして違ってくれば今まで見えていなかったと気付かなかったものにも気付くことが出来る
今回の旅を通してもっとクーファを知りたいと望むようになったメリダ。彼女の望みは果たされるのか、それともこの旅を通して距離を縮めた他の少女たちがクーファの心を射止めてしまうのか。はたまたラストにやらかした彼女がゴールインしてしまうのか?
桃色要素を増しつつ有る本作にて恋愛方面がどのように描かれていくのか気になってしまうね

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