あらすじ
名門アメフト部のメンバーが相次いで不審な死を遂げる。その死の背後にちらつく美しい女。疑念を抱いた新聞記者・牧野は独自に調査をはじめ・・・。人間の「罪と罰」をつきつめ、哀切にみちたホラー大作。
※本書は第10回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞した「怨讐の相続人」に加筆修正し、改題したものが底本です。
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Posted by ブクログ
ホラー大賞長編賞受賞作。怨念幽霊ものホラーか。次々起こる怪異、その原因、といったあたりはそこそこお約束。ストーリーもある程度の予測はついてくる。だけど、タイトルにもなっている「相続人」の意味。これにはやられた。片方はそこそこ見当つけてたんだけど、もう一方までは……ダブルミーニングだったんだなあ。
ストーリーは全体的に、さくさくと読み進みやすい展開。中盤からは一気。だけど登場人物を「QB」とか「TE」で表していた意味はあったんだろうか……? なんか仕掛けあるのかな?って期待してたんだけど。
Posted by ブクログ
第10回日本ホラー小説大賞。人間の「罪と罰」をつきつめた作品ではあるが、殺されていく人間にとっては困ったもんである。なぜに自分が他人の罪のおかげで殺されなくてはいけないのか・・・ホラーだから仕方ないじゃん(笑) 主人公が解決へと導く部分が唐突でもあったね。