あらすじ
ロンドン留学時に休暇を利用して、ネス湖へのツアーに申し込んだ女子大生の私。だが、参加者は日本人の自分一人。ガイドのノーマンが運転する薄汚れたミニバンの助手席に乗せられてネス湖へゆくが・・。
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どれも後味が悪くて、その後の登場人物が一体どうなったのかが気になるお話ばかりでした。
有名なお話を元にしたお話が沢山あるので、知っているとにやりとします。
個人的にはマリー・テレスト号の話に惹かれるので、それが出てきて嬉しかったです。
前に読んだ死美人辻馬車は好きな話とあまり好きじゃない話がばらばらにありましたが、これはどの話も好きでした!
Posted by ブクログ
文章の美しさもさることながら手品のように綺麗に足元を掬われる恐怖がたまらんです。すこんと地面がなくなっている。気付くと背骨につめたいものをあてられている。
本来は翻訳家さんなんですかね。イギリスの雰囲気が色濃く感じられてほの暗く美しいです。『眷属』とか特にもう。
後半急ぎ足だったり付け足しっぽいものを感じる部分もありつつ、陰惨な結末や後味の悪さに全てを払拭されてしまう。この気分の悪さが気持ちいい。恐怖小説とはこうあるべき。『貯金箱』(とにかく怖い)と『活人画』(ぬたっとした気持ち悪さ)が特に好きです。『怪人撥条足男』のラストに本気でうおおおおってなった。いや、でも、どれもいい。表題作ももちろんいい。
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12の短編によるホラー集。
眷属、下水道、新人審査、人造令嬢、貯金箱、凶刃、活人画、火星人秘録、遺棄船、怪人撥条足(バネアシ)男、愛書家倶楽部、首吊少女亭。
ほぼどれも19世紀末のロンドンを舞台に書かれていて、本の紹介には『ヴィクトリアン・ホラー』とありました。
短編でも十分楽しめました。
短編だから楽しめたのかもしれません。
読みやすい感じです。
Posted by ブクログ
切り裂きジャックや吸血鬼、マリー・セレスト号事件など主にヴィクトリア朝のイギリスを題材にしたホラーが12編収録された短編集。
切り裂きジャックを新しい見方で描いた「凶刃」などヴィクトリア朝時代の事件や作品などが多く関わっているため、元ネタを知っていればもっと面白かったかもしれないと思う作品もあったが、基本的にはほとんど知らない自分でも面白かった。
Posted by ブクログ
国産の海外怪奇幻想小説な印象。「首吊少女亭」のように日本人が主人公だと感情移入しやすいかも?「活人画」はただのネクロフィリアおちにさせないで昇華してるところが好きでした。