【感想・ネタバレ】丸山眞男と田中角栄 「戦後民主主義」の逆襲のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年09月23日

一見、何じゃこりゃというタイトル。しかし、「戦後民主主義」の上半身は丸山眞男が、下半身は田中角栄が体現していた、そのことは「戦後」を一括りに葬り去ろうとする安倍晋三らの動きによって、より明瞭になってきている、という指摘は、なるほどそういう見方もありえるのかと思った。
ただ、丸山・角栄の衣鉢を継ぐ者が...続きを読む、小田実はともかく、辻元清美とかって話になると、「戦後民主主義」の今後もなかなか寒々しい。
それに丸山・角栄と、安倍・小泉純一郎・岸信介との違いは、軍隊で二等兵になって殴られた経験があるかどうかだという話が安易に強調され過ぎている。分かりやすい対比ではあるのだが、一歩間違えば「軍隊で殴られていない奴は、軍隊の真実を知らないからダメだ」ということになりはしないか?
それでは、せっかく丸山・角栄を持ち出しても、新たなる軍隊経験を国民に強いようとしている安倍らの動きを封じるのは難しいだろう。
いろいろ考えさせられる一冊であった。

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Posted by ブクログ 2015年07月30日

早野透『田中角栄』(中公新書)の裏話を,丸山眞男を引き合いに出しつつ論じるという。佐高信が丸山に親しんでいた事実を知って,個人的にびっくり。

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