【感想・ネタバレ】ななつぼし洋食店の秘密のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

没落華族の令嬢・十和子に、桐谷土地の若社長との結婚話が持ち上がる。
金が欲しい兄と、箔をつけたい桐谷の利害が一致した形での結婚話だったが、お見合いの席で十和子は「自分に一切干渉しないでほしい」と条件を出す。
十和子は下町で洋食店を営んでおり、震災で行方不明となった店主・一哉が戻るまで店を守るつもりだった。
意外にも桐谷は条件をのみ、2人は契約を交わすが……。


関東大震災から数年の東京を舞台に、洋食店を営むワケアリ華族令嬢と新興企業若社長の「互いに干渉しない」という契約のもとで成立した結婚話とそれを取り巻く事件の話です。
干渉しない約束のはずが、実はお互いお節介だったり意外に付き合いが良かったりと、契約結婚者と思えないほど最初から冷たさとかもあまりなく干渉しあっているように見えるのが印象的。

華族令嬢と思えないほど真っすぐな十和子や、冷たく見えて意外に友好的な桐谷とキャラクターは良いですが、少しあっさりしすぎというか、ふわっと問題がおきてふわっと解決してしまうというか。恋愛的に進展がある訳でもなく、一哉の行方も明らかになったりはしないので、いかにも続編がありそうなのですが出ていないのが残念です。

巻末に、表紙画像で「おこしぶみ」という和風ポップアップカードが作れる型紙みたいなのがついているのがちょっと珍しい。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

関東大震災後の東京下町が舞台。お互いの利益のために干渉しないことを条件に結婚を約束した華族令嬢と新興企業若社長。ご令嬢なのに洋食店を守って腹違いの兄を待ち続ける十和子は無鉄砲・世間知らずで、桐谷さんもほっとけなくなるよね。形だけの結婚のはずがどんどん二人の距離は近づいていて、続巻があるなら読みたいと思った。カルピスて大正時代からあるんですね、知らなかった。

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2018年02月18日

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