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熊本市の取組については、本当に素晴らしいことだなと思いました。愛護センターの職員さん、獣医師会の先生方、愛護団体の皆さん、良心あるペットショップ経営者さん、保護動物の新しい飼い主さん、市民ボランティアさん、ボランティアとかですらない、市民の皆さん。
生き物が相手ですから、一人一人が出来ることを全て...続きを読むやっても、諦めざるを得ない命はあるかもしれません。でも、結果的に落としたり奪ったりしてしまう命に対しても、最後まで向き合って努力する姿勢が大切だと改めて思います。
自分も犬が好きで、家庭の状況をみて飼いたい思いはあるので、その時にはペットショップではなく、保護犬を譲渡して頂くよう行動したいと思います。
書籍としては、ノンフィクションで色んな立場からのトピックを取り上げているため仕方無いのだと思いますが、ちょっと細切れな印象でした。
Posted by ブクログ 2019年02月20日
「北里大学獣医学部 犬部!」の
片野ゆかさんが素敵な一冊を届けてくれました。
「死」と隣り合わせにる
「犬」と「猫」の「命」を助けるために
奮闘されておられる人たちのドキュメンタリー
動物の殺処分をゼロにすることなど、
絶対に不可能だ。
その不可能を可能にした人たちのドキュメンタリー
そ...続きを読むの智慧の寄せ集め方
その人たちの結び方、
それも敵対関係にある
人たちの結びつき方が
とてつもなく素晴らしい。
Posted by ブクログ 2014年07月07日
しかし、この本を読むと、無責任な飼い主のなんと多いことか。
センターの職員や関係者の皆さんの御尽力には、本当に頭が下がります。
ウチのワンにも、もっと優しくしてやらねば。
Posted by ブクログ 2014年06月10日
殺処分0に向けて本気で取り組んだ熊本の動物愛護センターのドキュメント。
無責任に飼い主に手放されてしまった動物たちを一匹でも救いたいっていう職員やサポーターたちの本気が伝わる作品だった。
勿論、病気だったりでどうしても殺処分しなければならないケースもあるでしょうけれど、ただ世話ができなくなっただの、...続きを読む闘犬としては弱いからだの、本当に身勝手な理由で手放していく人間に憤りを覚えました。
新しく家族を迎え入れる全ての人に読んでもらいたい一冊です。
Posted by ブクログ 2018年10月29日
「動物翻訳家」の著者が書いた保護動物殺処分ゼロを目指した熊本市動物愛護センターのドキュメンタリー。涙なくして読めない。それにしても中途半端な気持ちで動物を飼いだして、それを捨てに来る無責任な飼い主がこんなにいるものだと驚く。さらに熊本市が殺処分しないという名声を聞いてわざわざ熊本まで捨てに来る不届き...続きを読む者がいるというのには怒りがわく。 狂犬病予防法があるため野良犬は少ないが、猫は野放しなので圧倒的に猫の殺処分が多いというのも改めて知った。 昔からボランティアや地域猫保護活動はあったように思うが、殺処分削減、譲渡会や野良猫の避妊去勢活動といったものが本格化したのはほんのこの15年ほどのことというのも知らなかった。
Posted by ブクログ 2018年04月19日
動物保護の現状について詳しく知りたいと考え、この本を手に取った。なぜなら地元で30年間動物保護ボランティアをしている女性に話を聞いたから。
★動物の引き取りを依頼する身勝手な飼い主の言い訳一覧
・歳をとって番犬として使えなくなった・かわいくなくなった
・吠える・噛む
・経済的に厳しくなった
・引っ...続きを読む越しで飼えなくなった
・世話が面倒臭い
・最期を看取るのが辛い etc..
★思いついた対策
・犬税。将来的には安易に動物飼育をする人は減るだろうが、現状捨て犬の増加が懸念される。
・マイナンバー制度とマイクロチップを連携させ、飼育歴に基づき動物倫理の有無を可視化する。経済状況、転居の可能性、動物倫理の有無を検討し、基準を満たしていれば飼育が可能になる。
・アニマルポリス
★概要
・現場の大変さとやりがい
・動物管理センターから動物愛護センターへ名称変更
・去勢不妊手術、迷子札
・闇のペットビジネス(ペットショップ、ブリーダー)
・保健所=殺処分イメージを払拭
・居住空間の衛生面向上
・殺処分の苦しみ軽減(ガス→注射)
・獣医師の矛盾、命を救うのではなく殺さねばならない仕事
・メディアの活用(写真、収容時期・場所、性格、特徴)
・安易な引き取りはしない
・安易な譲渡をしない
・動物を飼う事の責任や知識の周知徹底
・譲渡会の実施
・業界内の情報共有と連携、相互理解
(行政、動物愛護団体、ペットショップ、トリマー)
・野良猫問題
Posted by ブクログ 2014年10月18日
こんなかわいらしい表紙だけれども、内容はかなりハードなものだった。ショックだった。ただ可愛いから、流行っているからと、生き物を衝動買いする人間がいて、いらなくなった、面倒くさくなった、引っ越す、ペットが年を取った、かわいくなくなったからと簡単に捨てる鬼畜がいる。可愛そうだから避妊をしない。でも、生ま...続きを読むれてきた新しいたくさんの命の面倒は見られないから、引き取って(代わりに殺して)っていう飼い主や動物愛護の人たち。かわいそうの基準は一体なんだろう。猫の子殺しでは、某女性の作家もたたかれたことあったね。かわいそうだから避妊しないけど、子猫は生まれてきたその場で殺すってしゃーしゃーと書いて。私もいずれ犬がほしいな、って思ってるけど、15年も生きる動物。Tierheim(動物保護センター)で貰い受けよう。この本に書かれていた状況よりもうちのまちの動物保護センターはずっと頭数は少なかったけど、大きな犬達は目がどよんとしていた。希望がないような顔だった。愛玩犬あるいはペットという存在を作るのならば、人間には大変な責任が生まれることになるのを絶対に忘れてはいけない。こちらのTierheimでもやっぱり老齢犬の貰い手をよく探している。施設ではみんなの面倒をみるのにも限りがあるからと、医療費がかかるからのようだ。
Posted by ブクログ 2014年08月26日
地方公共団体の職員が行う業務は、法令で定められている。
動物行政施設の職員も、法令に従い動物の処分を実行していた。
しかし、「とにかく動物を殺すのが、嫌でしかたがなかった」職員たちは、定められた法令の中で、動物たちを活かすために自分たちができることを最大限行うよう努力をした。
そして、やはり動物行...続きを読む政のあり方に問題があると感じていた、まわりの人間をどんどん巻き込んでいって、みんなを本気にさせた。
殺処分を実行する場所だった熊本市動物管理センターは、現在、熊本市動物愛護センターとして、熊本市動物愛護推進協議会とともに殺処分ゼロを目標に、活動している。
その2000年から2010年の記録。
本書は動物愛護活動の記録として、充分に参考になるし、動物たちのために闘った職員、そしてその周りで巻き込まれ渦を作っていった人々たちの活動には敬意を表したい。
また、現在なお劣悪な環境におかれている動物たちのために戦っている多くの人たちに勇気をあたえ、ひとつの指針となる本だとおもう。
また、あわせて、本書は決められた枠があるから、その枠の範囲内でしか活動できない。と諦めるのではなく、枠があるならその枠の中いっぱい全部埋め尽くすよう努力したか? 枠を押し広げるよう努力しているか?なんなら、枠を作り変えちゃっても良いんだと問いかける。
できることをする。と、考える時に、人が決めた制限ありきで動くのではなく、と。