【感想・ネタバレ】自分の「ものさし」で生きなさい 人を愛し、自分を愛するための処方箋のレビュー

あらすじ

超人的な千日回峰行を2回も満行した酒井雄哉さん。
「何をやってもうまくいかなくて、奥さんも亡くしちゃった。40歳で比叡山に登るまではどん底だった」という

地道にキャリアを積み、2人の子どもを育ててきた村木厚子さん。
突然、郵便不正事件に巻き込まれ、身に覚えのない罪で逮捕・拘留された

大きな困難にぶち当たった時
一つ一つ乗り越えてきた2人の言葉
だからこそ、深く心に響く。
「ないものを嘆くのはムダ」
「生かされていることを感謝して生きなさい」

悩めるすべての女性に贈る対談集

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Posted by ブクログ

ネタバレ

酒井雄さいさん(さいの字がPCで出ない)が以前宗教関連の番組で、千日回峰行というとんでない荒行を2回も満行された阿闍梨ということを見て知っていましたので気を惹かれました。
更に村木厚子さんとの対談となればこれは読むしかないと手に取りました。村木さんの「あきらめない」を以前読みましたが、大変な精神力をお持ちの方だと感じていました。

まずはこの大阿闍梨が40を過ぎてからお坊さんになったことに驚き。
更にそれまでの人生も、いろいろな職を転転とされていたり気力の沸かない毎日を過ごしたり、大切な人を思いもよらない形で亡くされたりと順風には程遠いような人生を歩まれていたということにも大変驚きました。
ご自分でもおっしゃっていますが「お坊さんを目指す人は若い頃から志を持って仏の世界にはいるもの」的に考えている人は多いでしょうね。私もそうでしたからもう、ものすごくびっくり。
それだけに、酒井さんの生き様は到底真似できるものではありませんが大変勇気付けられます。
「何をするにも遅すぎることはない」はよく言われる言葉ですが、酒井さんの人生を知ると「そうかもしれない」と思わされます。

女性誌日経ウーマン発であるので女性向けのメッセージ満載の内容ですが、男性が読んでも大阿闍梨の言葉は深く染みると思います。

対談されている村木さんの発言の端々に、大変な苦しみを味わった辛さが滲み出ていて時々ぐっと迫るものがありました。よく耐え抜いたなと改めて思います。
この対談を読めたことは幸せです。

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2015年03月07日

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