あらすじ
田中将大、ダルビッシュ有……、国内で活躍ののち、さらなる活躍の場を求めてアメリカに渡った日本人投手たちの故障を伝えるニュースがあとを絶たない。なぜ、日本人投手はメジャーで故障をするのか? 本書は、理論的な分析で定評のある著者が“肘の故障”をキーワードに、日米の野球の違い、ピッチング等、現在の野球を新しい視点で読み解く1冊です。
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Posted by ブクログ
ひじの話は前半までで、後半は思いつくままに語っていくスタイルなので、ちょっと散漫に感じてしまう。いっそタイトルを「小宮山悟メジャーを語る」ぐらいにしておけばよかったのに、と思ったけど、そうしたら自分がこの本を買ったかどうかと自問してみて、「ああ」ってなった(笑)。
ひじに関しては、けっきょく複合的な要因ということか。さほど目新しい論には感じなかったけど、経験者としての論なので、それなりの力はある。ただし何度もいうようだけど、ほんとに話がどんどんすべっていくので、頭に残りにくいのが残念。
後半は、さまざまなエピソードのオンパレードなんだけど、前田幸長(チョコ)に対して辛辣なのがおかしくて爆笑してしまった。
「コイツもっと努力したらすごいピッチャーになれるのになと思えた者もいる。ロッテ時代の同僚だった前田幸長だ」
「彼には大きな欠点があった。それは努力する才能に欠けていたということだ」
「前田が練習で頑張らない姿を普段から見ているチームメイトは、試合になって彼が打たれると、それ見たことか、何やってんだよと冷ややかな反応しかしなかった」
(笑)(笑)ふつうこういうことって、匿名で書きません? いや、実名だから面白いし、さもありなんと思わせるものがあるんだけど。ひょっとしてこの本の中で一番面白い部分だったかも。