【感想・ネタバレ】黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

謎が残ったままなのだが、主人公の絵描きがただのルサンチマンでなくて、地に足のついた身の処し方を選ぶ結末を歓迎したい。
雪華はおそらくみれいじゃだと思わせる部分がある。大正期の雰囲気がよく表現されているし、描写力もある。

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2016年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作の冒頭から、昔の友、雪華を懐かしんでの語りという体裁をとっているから、もう戻らない時の話であるとは分かって読んでいるのだけれど、何とも切ない気持になる幕切れだ。
前作は、怪しい体験も、なんだか若者の冒険ぽく、楽しげな要素も多かったのだが。

『鬼蜘蛛の讃美歌』
夢二経由で…西塔光児との出会い

『汝、深淵をのぞくとき』
のぞきからくりの世界
眠りの中で見る夢、将来の希望とか「望み」と言い直せる夢があるが、どちらにも該当しない第3の夢が、人にはある

『黒のコスモス少女団』
こういう子供たちは、この時代、多くいたらしいです。
今回の本は、女性の境遇を扱ったものが多い

『幽鬼(おに)喰らい』
闇水のような画家も、モデルがいそう

『銀座狼々』
結局狼の正体である念が誰のものなのかは分からない

『白い薔薇と飛行船』
出て来なくなったなあ…と思っていた、平河惣多との再会と別れ。
惣多のモデルは、村山槐多ですね。
風波が読まされた、人肉を喰らう小説は、「悪魔の舌」
今でも読むことができます。

竹久夢二や、芥川龍之介、夏目漱石などの超有名どころは実名で出てきますが、私の知識がないだけで、モデルがハッキリしている登場人物も他にいるのではないかと思われます。
前髪の惣三郎は、ちょっと違う使いようですが…

ついに雪華の正体は分からずじまいでした。

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2016年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

朱川さんらしい不思議なお話。
雪華と風波、どちらも魅力的。
雪華の謎が、少しは明かされるのかと思ったけど、彼はあいかわらず謎のまま(笑)
夢路のような実在の人物が登場することで、なんだかこの不思議な現実と確かに地続きのような感じがする。
登場人物を、どんどん検索してみたりしちゃった(笑)
西塔は、とんでもなくヤな奴だ~。
三郎は、その後、どうなるんだろ。
シリーズの続きがとっても気になる。
風波は、あんなことがあって実家に戻ってしまったけれど、、、
あの、「最期の言葉」は、雪華の言葉と勘違いしてしまったのは、私だけかな~。

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2016年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりの再読。
シリーズ第二作は、死者の様々な形や想いを描いた前作と逆に、生者の妄執や危うさを描いていた。
前作にあった『みれいじゃ』や『みれいじゃ』を創る蒐集家(コレクター)の本質に迫る部分がなかったのは残念だが、それは次回へのお楽しみということか。
今回出てきた人々も一歩間違えば『みれいじゃ』になっていたかも知れない(実際、そうなりそうだった人もいる)わけで、こういう想いや危うさはハラハラさせられる。
一方で風波と雪華との友人関係も更に深くなっていくが、雪華の秘密は明かされないまま。風波の生活も一変し、いよいよ次がシリーズ最終作となるのか。
個人的にはお欣との関係もまだ続いて欲しいとも思うが、さてどうなるか。

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2017年03月28日

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