【感想・ネタバレ】天野可淡 復活譚のレビュー

あらすじ

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本書は人形蒐集家の片岡佐吉が、2001年より15年近くにわたり撮りためてきた可淡人形の作品集である。可淡人形の棲み家を屋内のみならず屋外に求め、撮影された。片岡佐吉は、02年、御徒町の人形博物館「マリアクローチェ」、07年、渋谷「マリアの心臓」、15年、京都・大原の「マリアの心臓」にて、可淡人形の展覧会を開催。人のみならず、生きとし生けるもの、架空の生きもの。すべてが息づく可淡人形の、永遠の棲み家がここに誕生した。


「情熱的で耽美で、大地から呻き上がるような存在感。可淡が背負っていたものは何か。人の心の底をえぐりとる可淡人形、封印された秘密の扉を僕はこじ開けただろうか。」
人形蒐集家・写真家 片岡佐吉

「人形は虚ろ。虚ろであるからこそ、それは見る者・撮る者の精神からさまざまな想いを吸収し、さまざまな“物語”をこの世に現出させるのである。」
綾辻行人(巻末エッセイより)

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Posted by ブクログ

天野可淡さんの人形はとても惹かれます。
恐くて儚くて、でも強くて美しくて、狂気も感じます。
人間のようなものも、人間のようでないものも、目が離せません。
最後にある綾辻行人さんの文章も好きでした。

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2018年10月20日

Posted by ブクログ

カタンドールの写真集は、これまでに復刻版以外は3冊とも手元にあるけれど、そのいずれの写真集ともガラリとイメージが変わる。
撮り手が違うとこんなにも変わるのだなあと。
それでもカタンドールのえも言われぬその妖しさと美しさは健在。
そして過去の写真集と比較すると、本書は大分性欲的かもしれない。

0
2020年06月22日

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