あらすじ
没落公家の一子王麻呂は、珠のごとき美貌の持ち主で、大金と引き換えに、謎めいた男、十右衛門の元へ行った。雲上茶屋「桃源宮」では、絹縄と木馬が用意され、男を悦ばせる数々を仕込まれる。まばゆいばかりの容姿を持った人間の常として、野獣のような男達への捧げものにされる運命なのだ。やがて固い蕾も淫らに綻ぶころ、王麻呂は、江戸随一の大店の若旦那、好色な新之助のもとへ。妖しくも美しいファンタジー、登場。
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ジャケ買い
ちょっとだけ男性向けの官能小説を読んでいるようでした。
BLの王道だったらヒロイン(受けの男の子)は、最初は反発して、だんだん絆されて、そして惹かれていくはずだけど。
受けの2人の幸せを願わずにはいられない作品でした。
Posted by ブクログ
久々に新刊を読ませていただきました。時代物ファンタジーになりますかね〜
エロスも勿論ですがそれだけではなく各キャラの魅力もあり読みごたえがありました。
Posted by ブクログ
時代ものは難しいので殆ど読まないのですが、山藍先生の作品は楽しく読めます。使われている言葉とかが美しく(登場する人も美しい)、現代に近い文体なので読みやすいです。また、何と言ってもエロい。(それを目当てて手にとってます)それゆえに愛も深く、切なく感じられます。今回は今まで(山藍先生の作品の中で)読んだことのない感じのでした。まず、男×女の絡みがありました。(男×男に劣らずエロい)あとはメインに近い登場人物が落ちぶれて行き、最後には存在感が消えてしまう。それも全ては仕掛け人の仕業だったりと、ひと味違う(少々冷めた感じ)作品となっていました。