【感想・ネタバレ】ドールのレビュー

あらすじ

その日、少年は、自分の、自分だけの特別な人形を手に入れたいと思った――時代を超えて蠢く少年の「闇」と「性」への衝動を描く、脅威の新人登場!第52回文藝賞受賞作!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2015年第52回文藝賞受賞作。
山下紘加さんの最新刊『クロス』の刊行記念で『ドール』が河出書房新社HPで2週間限定全文無料公開されている。

描写が細かく、表現力が抜群な文章でドラマを観てるかの如くすぐ読み終えた。

誰しもが通り過ぎる思春期だけれども、
この時期をどう過ごすかでそれからの人生も変わってくるだろう。
主人公のように心通じ合える人がいなくても想像力によって、それが人ではなくても友達や恋人なるものを作って自分の世界を幸せに生きて行ける人はいるだろう。
その大切な世界に暗雲を呼び込む部外者の存在は読んでいて許せない。そうでなければ、ユリカと一緒に平穏に暮らしていけたかも知れない。もしかしたら長谷川とも仲良くなれたかも知れない。
ただ、主人公の言動も問題があった。
弱い者いじめをされてる者が矛先を自分より弱いと認めた者(もしくは物、動物)に向ける矛盾。
最終的にはユリカを利用することによって心が落ち着くのだろうか…主人公はどうすべきか読者に投げかけているようだった。

学生時代はまた不条理も学ぶところだと思う。傷付け傷付けられる。
この物語を通してどう思うか問うことは大事な教育なのかも知れない、勇気がいるけれど…。

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2020年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず表紙の女の子が可愛いから

この黒目がぼんやりしてる感じが

ラブドール性癖は人それぞれあるよね

ただ、動物や人は殺めないで

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2016年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第52回文藝賞受賞作。狂気に満ち溢れている作品である。歪んだ愛と性が交錯する感じが非常に良かった。良い意味で気持ち悪く、読んでいてゾクゾクする。ドールを愛する少年の歪んだ性癖に飲み込まれてゆく。そんな感覚がある。主人公が全体的に狂ってるんだけど、終盤のくるいっぷりと気持ち悪さは凄まじいものがある。次回作も期待したい。そんな作家である。

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2016年02月11日

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