あらすじ
「日本人十万人を十年以上かけて調べた結果、わかったことはみな、『養生訓』に書いてあったとは……」
こんな名医のつぶやきを聞いた著者は、江戸時代を代表する儒学者、本草(薬、博物)学者である貝原益軒が三百年前に書いた『養生訓』をひもといた。すると、いまも通じるその知恵にビックリ!
本書では、がん予防、肥満、睡眠、糖尿病、高血圧からセックスレスといった現代人の健康の悩みについて、『養生訓』の教え紹介し、それを現代医学の最新情報で裏付けた。
これを読んで、85歳で亡くなるまで生涯現役だった貝原益軒にあやかろう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
貝原益軒翁の、現代から見ても驚くべき継続的な情報収集力と、統計的な処置、得られた傾向からの洞察を元にして、現在最新の医学と併せてその妥当性を解説した書籍。
国立癌センター:所長をして、「数年を掛けて膨大な予算も要した研究結果が、全て養生訓に書かれていたとは...」と嘆かせた貝原益軒翁。
単に科学的な解説を行っている訳ではなく、エッセイ風で面白い切り口・語り口で読ませるので退屈させない。
それにしても、養生訓:貝原益軒翁、恐るべし!
Posted by ブクログ
著者というよりも、有名古典『養生訓』&ポップなカバーイラスト(寄藤文平氏)に惹かれて購入。自分より5歳年上の独身女性の自虐的な書きぶりが随所に見られて、今なお男性を求める肉食系ぶりは微笑ましい。類似の話題や、養生訓の同じ字句を複数のコラムで引用しているので、一冊の本で通読すると「あれっ、また同じだ」感は否めない。何はともあれ養生訓をさらっと楽しむなら良し。
Posted by ブクログ
東嶋和子(とうじま わこ)さん、1962年生まれ、初読み作家です。「水も過ぎれば毒になる 新・養生訓」、2015.11発行。「接して漏らさず」の貝原益軒(1930~1714)を師と仰いでいるそうです。総論、飲食、五官、用薬の4つの章立てです。総論が面白かったです。①猫は人間の心臓を癒す効果がある。(心臓発作を起こす確率が三分の一に)②片足立ち1分、一日3回、合計6分で約40分歩いたのと同じ負荷が。③食事はサプリメントに優る。薬飲まず治る病多し。ちょい太が長生き。