【感想・ネタバレ】天智朝と東アジア 唐の支配から律令国家へのレビュー

あらすじ

古代日本に存在した、もう一つの「占領」

663年の「白村江の戦い」に敗れた日本は、唐の再攻撃に備えて防衛態勢を整備し、その後は律令国家建設へ邁進したと言われている。だが、それは本当なのか? 本書は、唐の羈縻政策を軸に展開した当時の東アジア情勢を踏まえつつ、中国・朝鮮側の史料との比較から『日本書紀』を再検証し、これまでの通説に挑む力作。唐の支配体制が、その後の律令国家体制とどのように結びついていったのかを鮮やかに描く。

[内容]
はじめに
第1章 白村江への道(風雲急を告げる東アジア)
第2章 白村江の敗戦処理
第3章 朝鮮式山城の築造
第4章 近江遷都
第5章 律令国家への道
おわりに──史料解釈の問題提起として

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Posted by ブクログ

意欲作。東アジアの古代史としては避けては通れない。百済救援戦争の後の律令制成立までの黒歴史。かなり信憑性の高い話しだと思う。九州に唐の使節がきて唐の支配下におかれた。筑紫都督府が置かれた。

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2015年12月18日

Posted by ブクログ

白村江の戦いは「敗戦」なのだから、戦勝国の占領政策の対象であった、というのは確かにそうだと思った。

しかしながら、他者の研究結果を非難する割には、自身は推測も多く、どっちもどっちの印象。

切り口は面白く、参考になった。

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2023年10月29日

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