【感想・ネタバレ】超訳 ニーチェの言葉 エッセンシャル版のレビュー

あらすじ

プロボクサー村田諒太選手、推薦!
119万部突破のベストセラーが待望の文庫エッセンシャル版として再登場!

ニヒリズムや反宗教的思想といった独自の思想により二十世紀の哲学思想に多大なる影響を与えた、十九世紀ドイツの哲学者ニーチェ。
「神は死んだ」という主張やナチズムとの関わりを噂されるなど、様々な伝説に彩られた孤高の哲人だが、
実は彼は、ほとばしる生気、不屈の魂、高みを目指す意志に基づいた、明るく力強い言葉を多数残しています。
本書では、それらの中から現代人のためになるものを選別しました。
心ゆくまで、あなたの知らなかったニーチェの世界をご堪能ください。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生のためのヒントが満ちていた。「言葉にしても、行動にしても、生に強く向かっているものは良いのだ。もちろん、いきいきと生きることは周囲に良い影響を与え続けることになる。自分がそういう良いものを選ぶことで、すでに多くのものを生かすことにもなるのだ。」そういうひとに、励まされて生きているなあと実感した。

0
2018年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすい。勿論一つ一つ短いフレーズをキーにして集めているものだからというのもあるけど、そもそも文章が理解しやすいなと思った。これは訳者の方の力量もあるのか?綺麗すぎないというか、優しい言葉でもないけど「だよね」に繋がりやすい感じ。

この手の本を読んで「いやそれは無理でしょ」と思うことが比較的多いひねくれ度合いだけど、「確かに」「やってみるか…」の気持ちの方が多かった気がするのは読んだコンディションの問題だけかどうか。
できるだけ素直に読もうと思ったところはある。

「誰かのため」は「誰かのせい」にできてしまう「慢心」の種にもなる。

悲しいのは「自分自身の見つけ方」の糸口がどうにも見えないこと。小さなことでもいい、というやつなのだろうけど。

疲れていたら休め、反省するな、たくさん眠れ、が良かった。うつの落とし穴にハマりに行くのはやめなければならない。

脱皮しない蛇は破滅する。考えの新陳代謝、穴にはまるのをやめよう。
計画は実行しながら練り直せ、などは前に読んだ本と近しい。

嫉妬とうぬぼれは友人をなくす。相手との違いをよく心得る。過去の行為を価値づけるのは無意味、大きい小さいを決定することはできないし事実しかない。理想や夢を捨てない。

忘れたくないことが多いな。

0
2025年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ニーチェがいろいろな本で言った言葉をまとめた本。
良いことや人生の指標になるような言葉があるが、こういうのは実際に自分で考え抜かないと身になりにくい。

・自分の理想や夢を捨てたら、嫉妬や妬みなどで自分が汚れていくので常に理想を置い続ける
・知識でものを見て感じるのではなく、自分の目で見て自分でものを感じる
・とりあえず今を楽しもう
・はじめの一歩は自分への尊敬から
└自分を尊敬すれば悪いことなどできなくなり、生き方が変わってくる
・人間の組織やグループで「批判」という風が吹き込まない閉鎖的なところは、堕落や腐敗が生まれる
・借りたものはたっぷりと返す

0
2025年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学というと実に難解なイメージがあります。
小難しい言葉遣いで滔々と私たちをまくしたて、なんなら分からないこちらが悪者であるとのたまう、そんな謎な高圧的キャラを想像してしまう程。

・・・
その晦渋さにあって、ニーチェ、です。
私には、とっつきづらい、体系化していない、断片的、だけれども美しいアフォリズム、というイメージがありました。要は敬遠していました。だから、これまで読んだニーチェ作品は僅か一冊。しかもつい昨年のこと。

・・・
で、恐る恐る本作を読みました。ん? 意外や意外、何だかイイ奴な感じ。めっちゃポジティブ。あれ?ニーチェってこんなんだったっけ?っと首を傾げる。
噂では、とんがった感じの取っつきづらい奴、ということだったのに、話してみたら、意外といい奴だった、そんな感じです。

・・・
何でだろう? 考えたのですが、きっとその理由は本の構成にあります。

本作はニーチェの作品、「人間的な、あまりに人間的な」「曙光」「力への意志」「悦ばしき知識」「偶像の黄昏」「ショウペンハウアー」「善悪の彼岸」「さまざまな意見と箴言」「漂泊者とその陰」「ツァラトゥストラはかく語りき」等々を網羅したうえ、これを以下の項目に再構成しているのです。

「己について」「喜について」「生について」「心について」「友について」「世について」「人について」「愛について」「知について」「美について」

当然の事ながら項目に合致した箴言・アフォリズムのみを集めた作品になっています。しかも、エッセンシャル版ということで、元作品からさらに厳選し、まとめているということになります。

・・・
うーむ。

ない物ねだりばかリで申し訳ないが、どうも野趣が損なわれた精白糖のような読み応えです。個人的には、癖も雑味もある黒糖からその個性・強さを感じたかった。矛盾する箴言を呻吟しながら読み、そのなかに才気溢れる美しい表現を見出したかった、とか言ったら怒られますかね笑 だって、なんか毒気が抜かれた感があるんですよ。

ただ、訳者的には面白かったんじゃないかなと思います。

一般に哲学は難しいというイメージがある中、ニーチェをこんなにもポジティブに再構築し、新たな一面を打ち出すことが出来たのですから。

あるいは、表紙のドイツ語Die Weltlich Weisheit。ここにヒントがありますかね。「世俗の知恵」、みたいに訳すのでしょうか。つまり、彼岸の世界とか、真理みたいな話ではなく、あくまで世俗の生き方に限定してお送りしてます、みたいな選別をしたのかもしれません。ならばこの物分かりの良さもわかる気もします。

・・・
ということで明るいニーチェ再構築版抄、とでもいった作品でした。

この作品はどういう方にお勧めできるんでしょう? ポジティブな作品なので、単純に落ち込んでいる人には良いのでしょうが、それで「哲学者の本を読んでみた」というと大分ミスリーディングな気がします。

むしろ思想系の研究者や文章家がもって、気になる項目に関する気の利いた箴言を探す、みたいな使い方はできるのかな、と思いました。

あと、ドイツ語学習者は翻訳の参考に使えるのかな。というのは、訳者の日本語はマジで読みやすいんです。私も学生時代に、ハイデガーやガダマー、カントなどを原書で読まされましたが、関係節がだらだらだらだら続くドイツ語をどう訳出すればよいのかと辟易したものです。タイトルも「超訳」と銘打っていますが、まさに訳のヒントが隠されているかもしれませんね。

0
2023年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・疲れた時、何もかも面倒な時、何をしてもくたびれて仕方ない時は、ギャンブルでもなく宗教でもなく飲酒でもなく、食事をして休んでたっぷり眠ること。起きた時に新しい力が漲る自分になっている。SPF面倒い時とか、麻雀とか酒とか飲みがちだけど寝たほうがいいっぽい。
・自分の一芸に気付け
・自分のなぜ(なぜそれをやりたいのか、なぜそれを望むのか、なぜそうなりたいのか、なぜその道をいきたいのか)が掴めてれば、後はどのようにやるかの道を歩くだけ。他人のやり方が自分に合わないことは不思議なことではない。
これはまじでそう思う。ここがふわふわしてる人が沢山いるし、自分もそう。これをはっきりさせることで、どうすればそれが達成できるかというステップに行ける。
・人間は常に新しくなる。自分の現状を疑問視する、人の意見を聞いてみることは自分の脱皮をうながすことにもなる。
新しくなろう。
・自分に甘く、他人に厳しいひとは、自分を見る時にあまりに近い距離で見すぎている。その距離を逆に、すなわち自分を遠くから見てあげると、自分はそれほど許容すべき存在ではないことに気づく。
これは、すごい。遠くから1人間としての自分を見ると、足りないところとか、直したほうがいいところはめちゃくちゃ見えるとおもた。

0
2021年05月11日

「ビジネス・経済」ランキング