あらすじ
塾講師になった学(まなぶ)と、役所勤めの山隈(やまぐま)。
七年経っても変わらず互いを尊重し初々しく慈しみ合う二人だったが、ある日、山隈の甥っ子の小学生・蒼太(そうた)を預かることになる。山隈にそっくりな蒼太を見ているうち、学の心にはある不安が芽生え……?
「青年発火点」七年後エピソード登場!「火傷と爪痕」の古賀と名島の続篇も収録。
【電子版限定おまけ付き】を収録!!
感情タグBEST3
続き
2つのお話が入ってます。どちらも前作があるのでそっち読んでからの方がいいかも。これだけではそんなにハマれない気がしました。前のモダモダがあってからの今作なので、読んでからの方が深みを感じられると思いました。
「火傷と爪痕」ファンは必読
表題作は「青年発火点」の目白くんと山隈くんのその後のお話で、同棲してラブラブ、不安を乗り越えてラブラブ、な二人が見られてとても良きなのですが、後半に「火傷と爪痕」の続きのお話となる「君で最後」「君と最後まで」が収録されていて、これがとてもとても良い!
「火傷と爪痕」で遂に筆をとった名島なんですが、自身の心が激しく揺さぶられて、身を削らないと書けないタイプの作家。新作を書き上げたとしてそれで安泰ってことにはならないのです。どうなるんだ名島と古賀…。
葛藤や切なさがタイトルに集約されていますね。
本好き読者は、目白くんや名島さんのような、作品を生み出す人たちの大変さや不安に感情移入できると思うので、グッとくるテーマだなぁと思います。