【感想・ネタバレ】虫封じ〔マス〕のレビュー

あらすじ

オール讀物新人賞受賞作待望の刊行!

時は文政。江戸の長屋でつましく暮らす少女・お夕のもとに現れたのはひょろりとした一人の侍。お夕が世話する近所の子供が疳の虫で泣き叫び、死んでしまうのではないかと思われた時、その侍は何やら呪文を唱えると、あっという間に虫を封じてしまった――。
それ以来長屋に住んだ虫封じの侍・影郎はお夕を助手に、江戸の人々の心の闇に巣食う虫を退治してゆきます。ある時は殺人者の、ある時は金の亡者の、ある時は関係のこじれた夫婦の……。

新しい江戸・ファンタジー、新しいヒーローの誕生。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸時代を舞台にした怪奇モノ。気弱だが虫封じの腕は確かな影朗と、トラブルメーカーのお夕の二人が虫に関するあれこれを解決する。ここで言う虫は昆虫ではなく、妖怪の類。疳の虫やら、浮気の虫やら身近なものから恐ろしいものまで色々と登場する。全体的には怪奇+ミステリー+人情モノというところなのだが、どれもがやや半端で薄味に感じた。同じようなタイプの本は出ているので、色々と比べてしまう。続巻があれば色々と伏線も補完されたのかもしれないが無かった様子。影朗の頭の中にある医術の秘伝書「医心方」を世直しのために他者へ公開する決意をするところで終わっている。

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2019年05月17日

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