あらすじ
“姫殺し”と呼ばれる 『怪異』 が起こる京の都。希代の陰陽師・安倍晴明がその原因を探る中、若く未熟な陰陽師の少年・坂上鈴城は、左近衛府に所属する少年・源頼親を誘い、独自に『怪異』捜査を始める。二人が無謀な行動に出たその裏には、鈴城の従姉妹、鬼の血を受け継ぐ少女・結鹿の嫌疑を晴らしたいという想いがあった。果たして、『怪異』 “姫殺し”には、妖と人間が織りなす 『愛』 が深く関わっていて……。切ない陰陽奇譚、登場。
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Posted by ブクログ
陰陽師とかあやかし絡みの平安ファンタジー。すっごいファンタジー。
元が卒論ということで、下敷きにしている平安時代の基礎知識については丁寧に描写されている印象です。
ただ、「下敷きとして利用した範囲では」ということで、時代考証や文化的なことに突っ込みを入れ始めればキリがなさそうです。歴史に疎いわたしでも「それはない」な箇所がいくつかありました。まあ、それ故にファンタジー。
時代背景とか現実的に不可能なんじゃないかとか、そういった問題をすべてすっ飛ばせば、設定は好きだし、面白い話だと思いました。
ただ、話の筋が結構シンプルなわりに登場人物が多く、結果として話をややこしくしてしまってるような気がします。当時の人の名前は慣れてないとややこしくて混乱しますし、それならいっそ人物を削って、一人ひとりにもうちょっと光を当ててあげる方が話の中でも輝くんじゃないでしょうか。
なにより、主人公がそんな人物氾濫の被害に遭って空気が薄くなっている気があるのが惜しい、勿体ない。
あと、蜘蛛なのに挿絵が蝶なのはどういうことですか……?
Posted by ブクログ
晴明が実は○○だったり、主人公が○の血を引いていたりと、『平安風ファンタジー』として読む分には面白いです。
ただ、登場人物の関係を把握するのがちょっと大変でした。
それにしても、これを卒論で書くとは……。
すごいなぁ。
Posted by ブクログ
何故こうなった、清明…!(マジで第一声)
ちょっとばかし、平安のおいしいとこ取りしすぎじゃない?って感じがしないでもないです。…いやしかし何故こうなったんだろう、清明のキャラ…。
Posted by ブクログ
久々に電撃文庫っぽくない感じ、どっちかって言うと女性向けっぽい?
周りの人達が主人公(女)の事好きすぎて、そういう部分をニヤニヤしながら読みました。
陰陽師ネタが好きなので読んでみたけど、そんなに陰陽師色は強くないと思う。
鬼や天狗の血が混じっている異形の子孫というキャラが多いのでかなりファンタジー。
天狗の人の羽で飛んでるとことか絵で見たかったなぁ。