あらすじ
気弱で独りぼっちの知哉に手を差し伸べたのはクールでカッコいい化学教師の黒木。乗り合わせた電車や学校で敏感な躰に熱い雄をムリヤリねじ込まれ、淫蕩な快楽に溺れさせられる。支配される悦びと羞恥が色香となり、知哉は妖艶な華を咲かせはじめる。だが、気まぐれに愛される寂しさに心が震えてしまうとき、いつも優しい向坂が甘く近づいてきて…。愛を渇欲する二人のエクスタシーラブ。新たな欲望と愛の形が溢れる爛熟の書き下ろし有。※過去に発行された作品ですので、重複購入をご注意ください。
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Posted by ブクログ
2004年黒ラキ掲載作品に同人誌の続編と書き下ろしを加えての新装版。エロとはあまり直結しない高岡センセが、まさかのドエロをこんな昔に書いていたとは驚きです。3Pと痴漢の相当な先駆者ではないですか。
立石涼センセの洗練されたイラストが華を添えていて、古臭さを感じさせないのも成功しているところです。イラストがエロカッコいい。ガン見です。
今まで3Pは山藍センセ、藍生センセ、いとうセンセの作品(タグ参照)がエロいと思っていましたが、これからは高岡センセのこの作品も追加です。
痴漢電車ものとしても、ハイレベル。
学校では地味で目立たなく、不良にカツアゲされてしまう気弱な知哉が、化学教師の黒木に電車内や学校で犯され身体を開発されていき、悦楽に目覚め、サナギからエロかわいい蝶へと変身していく話。
魅力的な黒木に執着されて、知哉は自分の存在価値をはじめて実感することができたのです。そして、彼だけが自分の絶対になっていきます。
平たく言うと、もう黒木のカラダなしでは生きていけない!みたいな。
エロ的には鬼畜でドSで、ストーリーの殆どがHシーン。
未成年で、しかも先生と生徒が校内で、とか倫理的にはかなり物議をかもしだしそうですが、知哉にとって、黒木とのHには悲壮感も罪悪感もゼロなところが辛うじて救われます。
倫理的に考えると何ともいえないけど、これはエロファンタジーなんだということをしっかり前提で!
とにかく濃厚で煽られます。痴漢、3Pも素晴らしいですが、黒木のいやらしすぎる言葉責めがひときわ光っています。下半身にきますw
養護教諭の向坂が登場してからは、さらにパワーアップ。向坂は、ドSな黒木よりはずっとソフトな印象。知哉のことをどう思っているのか理解しがたい黒木よりは、好意をちゃんと言葉にする向坂のほうが安心感があります。
黒木が、そんな向坂をどう感じているのかがまた興味深いんですよね。
そして思った以上に淫乱ちゃんになってしまった知哉への複雑な気持ちも気になります。
知哉自体は体は娼婦で心は乙女。向坂のことをカラダではウェルカムなんですが、心は決して揺らぎません。
知哉視点で語られている本編では黒木の気持ちがわかりにくかったけど、書き下ろしでは黒木視点でどれだけ知哉に溺れてしまっているかというのがしっかり伝わってきました。ご愁傷様です。