【感想・ネタバレ】チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の 理系の料理のレビュー

あらすじ

理詰めで考える理系の人は、料理本の曖昧な表記が苦手です。「ひとつまみって、何グラム?」「弱火で10分煮込むなら、強火で5分でもいいの?」「下味をつけるって専門用語?」など、ひとつひとつの手順が疑問に思えます。本書は、普段料理をし慣れている人がみたら笑ってしまうようなことを事細かに解説した理系のためのクッキングガイドです。調理道具のそろえ方、食材の保存方法、調味料の準備、料理の定理や公式がわかります!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「塩、胡椒:適量」が理解できない理系のための料理入門書。紹介されている料理は牛丼だけ。その牛丼に25ページにもわたる製作の手順書とフローチャートがついている。チューブ生姜1cmは定規で計り、大さじのはかり方が非常に丁寧に書かれている。ニヤニヤしながらものすごく楽しんで読めました。

自身が料理に挫折した人間なので、腑に落ちることが多かった。初心者が栄養バランスを気にしながらやるのは無謀、料理を趣味と考えればコスパが良い、センスのある人が勘でやっている部分は正確な計測とトライ&エラーでカバーできる。特に「料理はトライ&エラーの経験を積めば、誰でもある程度はできるようになる」という主張に目から鱗がボロボロ落ちた。
私は薄味が好みなので、レシピ通りに作っても味が濃くて全部食べられないことが多く、レシピより調味料を減らすようにしてたのだが、どれだけ減らせばいいのか分からず適当にやってハテナな味になることが多々あった。経験の少ない初心者がアレンジするのはまず無理なので、まずはレシピ通りに作ってみて、好みじゃなかったらトライ&エラーを繰り返せば良いという主張になるほど!と思った。
早速レシピの牛丼を作ってみた!手順書通りに作ればそのままできたよ!世の中の料理本もみんなこれくらいきっちり手順を書いてくれていいんだよ!

できないことはできないと認められる著者の潔さと懇切丁寧な解説、料理センスゼロの初心者に向ける料理の心得が素晴らしい。炊飯器でご飯を炊くことすらできない者を視野に入れていることも大変良い。料理を趣味にすることは、プロを目指すことではない。ちょっとのコストで自分好みのものを作って食べられるようになるという楽しいこと。

料理技能レベルゼロの人をレベル1(好みの簡単な家庭料理を作れるようになる)にするための超入門書。もっと世に読まれてもいい本。笑えるし超絶役に立ちます。おすすめです。

0
2016年03月05日

Posted by ブクログ

他業種から転職して新しく入った職場で、いきなり「前任者の引き継ぎ書があるからそれ見て仕事やって」と言われてもすぐに仕事はできない(経験則)。
たいてい専門用語があって理解ができなかったり、その作業の目的がわからなかったり、必要な道具の場所が書いてなかったりして、まずはそれを確認しなきゃいけない。

…料理初心者がちまたに溢れるレシピ本を見るとこの時と同じような気持ち、状況になるよなあと思う。

そこそこ最低限の料理はできるわたしも「適量ってどんだけよ!?」とか「下味ってどうつけるの?」とな「強火って、今使ってるIH調理器だとメモリいくつくらいなのかしら?」とか、「薄切りってどんだけ薄く切るの?」とか、レシピの内容を改めて調べ直したりしながらよく思っていた。

その点、この本はあくまで数値等用いて具体的にし、前提(目的)をはっきりとさせ、作業説明書みたいに書いてくれるのでとてもわかりやすかったし、何気なく作ってる料理の工程やレシピが分析されてて読み物としても面白かった。

「これから料理をはじめようと思ってるんだよね」という人にそっと差し出したい一冊。

0
2021年08月02日

Posted by ブクログ

理系の料理ということで、もちろん料理の適当な按配にするところまで正確にするといったアプローチは好感を持てました。料理に関わらず教えるほうは、自分で考えろ!と言われることが多いですが、実は教えるほうもそれほど体系的な理屈を考えていないといったことが多いように感じます。

今回は料理を元に、そのいい加減にしているところをしっかりと考えるとこのようになるといった具体例でしょうか。

内容は、
1.誤解を解きほぐす
2.調理器具を揃える
3.調味料を揃える
4.食材を買って、保存する
5.料理で通用する基本定理や公式
6.料理を続けていくために

ビギナー向けとしてもよいですが、それ以上に料理を理系的なデジタルな数値として捉えるにはよい本だと思います。

0
2016年08月25日

Posted by ブクログ

理系というよりは、納得いく理由がないと動けない人のための本。
自分で納得しないと何も出来ないタイプの私にぴったりだった。
料理をするための下準備の方法や、気持ちのもっていきかたなんかがわかった。
こういう切り口の料理や家事の本って今までなかったと思う。

0
2016年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話題の本のタイトルに惹かれて…
大学入学と同時に1人暮らしを始めた時、友人知人皆に「餓死する」と断言された私も気付けば主婦歴10数年…さすがにこの本で料理に関して初めて知ったという項目はなかったけれど、改めて自分が理系よりの人間であるということを再認識( ´艸`)
そして一番驚いたのは「説明が長くなるから理由はどうでもいい」と思っている人が意外と多いという真実(((゜д゜;)))
読み物として面白い1冊でしたvv

0
2016年01月30日

Posted by ブクログ

自炊初心者から料理できるようになった理系著者の試行錯誤が面白い!

結局はPDCAのDDDDばっかりではセンスある人以外は中々上手くならなくて、CAも大事だよって話。

ーーーーーーーーーーーーーー

私は圧倒的にきっちり測るタイプとは真逆…やけど、学ぶことが結構あった。

まず、分量きっちり測る、レシピ+変更した分量メモしておく、とかは考え方違いすぎて面白かった。理系じゃないんかもしれん。

冷凍解凍や加熱順の原理とかは、化学の目線で簡単に説明されてて勉強になったし、考えながらやるの大事だな〜と。(特に職業柄)
この人みたいに日常生活で実験のように比較しながらしなくてもいいけど、最低限原理をちょっと理解してからやるだけでも全然違いそう。

0
2020年06月05日

Posted by ブクログ

いい奥さんもらったなーというのが初めの感想。
まさか、料理の本でSI単位系に言及する人がいるとは思わなかった(笑)

理系出身で化学実験の経験ある私でもあの細かいレシピは読むの疲れたな。
全体通して感じたことは、今から自炊始める人には参考になるなってこと。
でも、文系の人は、これを読んでどう思うのか

0
2017年09月30日

Posted by ブクログ

料理とは無縁の一人暮らし男子が結婚して妻から料理を習う、感覚的表現を理屈で理解していく過程で得たノウハウ。用語、器具、調味料、食材の保存、基本定理や公式、続けていくために。

ロジカルクッキングかと期待したのですが、ブログエッセイ系でした。これではまだSABURINAには通じない。野菜保存の水分ルールは、なるほどと思いました。

0
2016年10月09日

Posted by ブクログ

誰もが通る「やってりゃわかる話」なのだが、本当に初めてやる人に一から説明するのは意外にスキルが必要。それはつまり「マニュアル化」ということ。こういうのを嫌う経験者は多いが、まぁ余計な苦労はしなくてもいいでしょう。

0
2016年04月28日

「暮らし・健康・美容」ランキング