【感想・ネタバレ】その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。インターネット通販が使えない――。物資を外部に依存する島のライフラインは、ある日突然、遮断された。犯人とされるハッカーを追う真辺由宇。後輩女子のためにヴァイオリンの弦を探す佐々岡。島の七不思議に巻き込まれる水谷。そしてイヴ、各々の物語が交差するとき、七草は階段島最大の謎と対峙する。心を穿つ青春ミステリ、第2弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

階段島シリーズ2作目。

クリスマスを目前にした階段島を事件が襲う。インターネット通販が使えなくなったのだ。
ハッカーが犯人とされ、真辺由宇はハッカーを探す。そんな最中、豊川という少女のバイオリンの弦が切れてしまう。豊川のために弦を探す佐々岡。島にはクリスマスの7不思議の噂が流れる。

実は豊川は自分でバイオリンの弦を切っていた。
演奏のプレッシャーから逃れるためだ。また、7不思議の噂も彼女が流していた。そんな彼女と向き合い、自分と見つめあわせることで演奏会を成功させる佐々岡。

物語では、島の魔女が堀であることが判明する。バイオリンの弦を島にもたらしたのも、魔女である堀であった。クリスマスカードのトリックからそのことを導き出した七草。
ただし、まだ魔女の動機や島の成り立ちの謎については語られていない。
話の最後では七草は真辺にクリスマスカードと髪留めのプレゼントを渡す。真辺の表情はまだ七草には見えない…

とても繊細な文章で綴られています。
ところで表紙の少女は誰なのでしょうか?
泣きぼくろがあるのは魔女である堀なのですが、話のなかで白いコートを着ているのは豊川となっていて…気になりますね。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

階段島シリーズ第2弾
前作より登場人物毎の視点が多く、読んでいて楽しかった。
作中にあった堀さんの、発言をそのまま受け取ってくれる人は少なく、個々の解釈が伴いがちだという文に非常に共感した。

0
2023年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画を観て、このシリーズのいいとこ取りだと気付いた。
色んな話が同時進行しつつ、最後に1つに収束するのがよかった。
前の話よりも自分が自分を捨てるっていうのがしっくりきた。

0
2023年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

階段島シリーズ第2弾。
クリスマスを前にして、インターネット通販が使えなくなるという非常事態に陥った階段島。それに加え、直前に広まったクリスマスイヴの七不思議という噂・・・

七草、真辺、佐々岡、水谷、堀、豊川・・・それぞれがどんなことをしてクリスマスイヴを過ごすことになるのか。そんな話。

以下ネタバレになります。

七草、豊川、堀が各自で自分の目的達成のため、仕掛けたことはわかったけれど、あまりスッキリしなかった。ん?というか、堀の思惑はあまり理解できていない気がする。まだシリーズが続くというのに、魔女の正体がわかったのは意外だった。

階段島に住む人たちは、現実の自分に捨てられた「欠点」。佐々岡、水谷、豊川がなぜ階段島にいるのかよくいわかるストーリーとなっていた。現実の彼らがこれを捨てたのだと思うと、胸が痛む。特に佐々岡と兄のエピソードはなんだか、大なり小なりみんな子どもから大人へと変化していく中で経験があるのではないかと思うと・・・

真辺のわかりやすさに対して、七草がなぞに満ちてきた。

ほぼクリスマスイブという一日を描いただけの第2弾に、少し足止めをくらったように感じ、読後モヤモヤしたものが残ったけれど、今後このシリーズがどう完結に向かっていくかやはり気になるところ。

ところで、表紙のイラストがそう思わせるのか、どうしても漫画を読んでいるような気がしてくる。一文一文が簡潔で短いからかな~。

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2023年01月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

階段島にもクリスマスがある。
物資は個々でネットで調達できてたのに、なぜかできなくなる。ハッカーのしわざ?
郵便配達人は大量のクリスマスカードを配るはめになり、バイオリン弾きの少女は弦が切れたと泣き、ヒーローになりたい少年は弦を探す。小学生の大地は行方不明になる。
これらがまとまっていく。
七草は探偵より犯人が似あう。メンドクサイのは真辺由宇かと思ってたけど、七草も一筋縄ではいかない子だったんだね。
そして魔女の正体。魔女は島でみんなに紛れて暮らしている。
クリスマスは雪が降る。魔女はなんでもできる。
ファンタジーだわー

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2020年04月07日

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ネタバレ

クリスマスを舞台に、登場人物たちの目的を果たすまでが描かれている。最後には堀が魔女であることが判明。
また、七草が少し怖いと思った。この先どういう人物になっていくのだろう。

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2020年04月05日

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ネタバレ

内容の面白さに関しては可もなく不可もなし。ただ、堀が魔女だとしたら時任はどういう立場なのか、以前電話をした魔女は何者かが気になったので、次巻も読みたいとは思う。

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2019年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前回と同様の、ある特殊な島での物語の続編。
各キャラのクセや思考が、さらに深く描かれており、没頭し易く、読みやすい。
些細な出来事を進行させながら、物語の本筋にも深く入り込んでおり、連作としては楽しみな作品。
次作も期待。

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2019年09月11日

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