あらすじ
その夏、恵太が死んだ。 幼いころからずっと恵太と一緒に育った美穂と、仲良しグループだった大輝、舜、莉乃たちは、ショックから立ち直れないまま呆然とした夏休みを送っていた。 そんなある日、美穂たちの前に現れたのは、死んだ恵太に瓜二つの少年、ケイ。 「君たちに頼みがある。僕が死んだ場所まで来てほしい」 戸惑いながらも、美穂たちは恵太の足跡を辿る旅に出る。 旅の中でそれぞれが吐き出す恵太への秘めた想い。嘘。嫉妬。後悔。恋心。そして旅の終わりに待つ、意外な結末とは――。 隠された想いを巡る、青春ミステリ。
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Posted by ブクログ
これは、後悔を抱えた少年少女たちの、一夏の冒険物語。
山から転落し、命を落としたケイタ。ケイタのドッペルゲンガーであるケイが、ケイタの死を悲しむ親友たちの前に現れる。ケイは頼み込む。ケイタの望みを、未練を、叶えてやって欲しいと。詳細は、ケイタが亡くなった山に隠されているという。戸惑いながらもケイタの親友たちは、山へと向かうことを決意する。
Posted by ブクログ
シンプルに面白かった。"家出"を出発点にした、一夏の冒険。甘酸っぱい恋愛模様もあり、ドッペルゲンガーという非現実的要素もあり、なんだかファンタジックな物語。
死にたいと思ったこと、ある?この一言でケイタが抱えていたものの大きさがわかって、切なかった。
Posted by ブクログ
ドッペルゲンガーが存在するってことの収まりどころが自分の中になかったから戸惑ったけど、あれは幽霊でも違和感なかったと思う。
知ってて言わないケイにはイライラしたけど、4人にはそのスピードが1番伝わるんだろうなとも思った。
ただ、時間が無いならそれを最優先事項にして動けばいいのになんて身も蓋もないことも思った。