あらすじ
恋人だった飯塚省吾は会社の後輩と結婚して海外の支社に転勤していった。浅野俊樹は失意の中、見送りのデッキで出会った7歳年下の省吾の弟・友也とセフレになってしまう。無神経で生意気で、とてつもなく色っぽい生き物・友也にセックスを教え、友也を受け入れ快楽に溺れてゆくが……!しかし、俊樹はいつも、省吾のことが気がかりでいた……。
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恋の迷路に迷い込む
かつての恋人が忘れられなくて、その弟と肉体関係を持ってしまう。けれどやはり、彼のことが忘れられなくて…。セフレを抱きながら、もう一人の男に思いを馳せる、そんな背徳感がたまらない一冊でした。
愛してくれるのはあそこだけ?
慰め合うだけの関係なら、いずれ別れる時が来る――
切なさがこみ上げてきます。誰もが一方通行の恋をしていることもありますが、振り返ることがほとんどない。だからこそ、その時の行為に溺れ、熱を溢れさせる。
好きゆえの行為なのに、自分の欲を、穴を埋めるような行為に見えてきてしまうことが、悲しみではあるのですが、一方で胸に来るものがありました。
愛し続けてこそ、愛なのです。そんな気持ちを教えてくれた気がしました。