あらすじ
20世紀の科学者たちが開発し、実戦に投入された、想像を絶する軍事技術の数々。中でも核兵器は人類に大転換をもたらした。本書は、政治的・倫理的な是非は一切問わず、純粋に物理学の観点から、その凄まじいメカニズムに迫っていく。原子核が膨大なエネルギーを生み出す仕組みから、兵器に利用する際の設計方法、冷戦時代につくり出された究極の産物まで、直視しなければ見えてこない「核」の本当の姿を、素粒子物理学者が描き出す。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
題名に思い切り『核兵器』とあるが、80%位は核分裂反応の仕組みの解説と、原子炉の解説。最後の20%位が、核分裂反応と核融合反応の核兵器への応用の解説。
今まで読んだ中で一番、原子核、核分裂反応、核融合反応についてわかりやすかった。要約わかってきた気がする(また後で読み直そう<講演と違って書籍になると読み直せて便利
Posted by ブクログ
核融合
高温にして電子が取れてプラズマに。
1億℃くらいに高温にして運動速度を上げると原子核がくっつく。
核分裂
ガソリンの燃焼の100万倍、TNT爆弾の1000万倍のエネルギー。
中性子を減速材でゆっくりぶつけ不安定にし、分裂させる。
制御棒
中性子を吸収。
消費される中性子=生成する中性子:臨界状態
中性子が増加:超臨界状態。極めて短時間に行うのが核爆弾
ウラン235と原子炉で作られるプルトニウム235のみが制御しやすい実用燃料。
ガンバレル型原爆
砲身状の構造でウラン235のコアどうしを離して詰め、片端の起爆剤でぶつける。反応効率低い、安全性に劣る。広島に投下。
インプロージョン型原爆
球状で内側に向かって爆薬を爆発させ、押し固め、過早爆発を防ぎ、ベリリウムの中性子がプルトニウムを臨界にさせる。長崎に投下。現在のすべて原爆の方式。
水爆
原爆を起爆装置にした重水素の核融合。
中性子爆弾
中性子は金属を透過し水で出来た人間にて吸収される。
核融合による中性子のほうが高速のため水爆型になる。