【感想・ネタバレ】上司の9割は部下の成長に無関心 「人が育つ現場」を取り戻す処方箋のレビュー

あらすじ

「管理職といってもプレイングマネジャーで、部下以上に高い数値目標を持たされている。加えて、さまざまな会議・プロジェクトにも駆り出され、自分の仕事をこなすだけで精一杯。部下の育成をもっとやらなきゃと思いつつも、とてもそこまで手が回らない……」現代の中間管理職の置かれている状況は過酷である。経営陣からは、「人材育成こそ管理職の最重要業務」と言われる一方で、「短期業績目標も必ず達成せよ」と矛盾する要求をつきつけられる。しかも十分な人員を与えられていないので、プレイングマネジャーとして現場で人一倍成果を出し続けなければならない。そうしたなか、“部下の育成・成長に関心を持てない上司”が急増している。現状をこのまま放置すれば、日本企業の競争優位の源泉だった「人が育つ現場」はますます劣化・崩壊していってしまう。そして近い将来、その代償を支払うことになるのは間違いなく今の中間管理職自身である。本書では、日本企業の働く現場に精通する著者が、「人が育つ現場」を取り戻すための処方箋を説く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「上司の9割が部下の成長に無関心」というけっこう衝撃的なタイトルにつられて読破。少なくともこの手の本を手に取る時点で、1割の興味ある上司と言えるだろうか?

内容は、なぜ上司が部下に無関心なのか、無関心にならざるをえない現状を分析、その後そうは言いながらも部下の成長が必要な時代であることを解説、そして部下の成長に携わる上司たるものの気構えを語る。

面白いなーと思ったのは、部下が成長できたと感じる指導が「責任ある仕事を任された」が断トツの1位なのに対して、上司は同指導は7位。上司側の1位は「自分で考えるように指導する」が断トツと大きなギャップがあること。このギャップは実感としてもあるなー。任せると、考えるように指導するは、似て非なるもの。任せると決めるからには、メンバーの現状の実力をしっかりと把握して少しだけ背伸びさせることが重要であって、メンバーの現状も理解せずに自分で考えろと突き放しておきながら指導した気になる上司が多いように感じる。自分はそうならないように気をつけよう。

コミュニケーションサイクル理論。①個々は違いがあって当たり前その違いを認める。②相手の価値観を理会する。③自分はどんな信念、考え方で相手と対峙するかのあり方を決める。④やり方をかえる。既存の方法をなぞるのではなく、相手の価値観、自分のあり方を踏まえたより良い方法を模索し、改善し続ける。

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2016年08月16日

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